道後温泉本館
古くは古事記や万葉集にも登場し日本最古といわれる温泉で、趣のある木造三層楼の本館は、建物全体が国の重要文化財。「坊っちゃん」を始め、小説や映画などの幾多の名作に松山の顔として登場している。すべすべした肌触りの名湯を堪能した後は、文化の薫り漂う道後の街並を浴衣に着替えて散策すれば、温泉情緒がよりいっそう盛り上がる。
<霊の湯>
神の湯に比べこぢんまりとしていますが、花崗岩の中でも最高級といわれる庵治石や大島石を使った浴室に、壁面には大理石を使用するなど、高級感があふれる浴室になっている。
<又新殿>
明治32年(1899)に建てられた又新殿は、日本で唯一の皇室専用浴室。桃山時代の様式を模して造られた建物は、絢爛・豪華、そして優美さを誇る造りとなっている。木材、石材とも上質な材料を使用し、金箔や襖絵に目を奪われ、障子の組子に変化を持たせたり、天井の張り方を市松模様にするなど、細かく丁寧な仕事は職人の自負を感じることができる。