体験
絶品グルメと天空の絶景に出会う里山ドライブ/徳島県佐那河内村
毎週日曜のお楽しみ!『村のおっさん 桑原豆腐店』で沖縄伝統のゆしどうふを
村を東西に貫く国道438号沿いにある『村のおっさん 桑原豆腐店』。明治時代に商店として創業した老舗で、現在は豆腐の製造販売を行っています。
同店が手がける豆腐ブランド「村のおっさん」は、一度見たら忘れられないインパクト! 直売所には、新潟県産の希少な青大豆を使った、全国豆腐品評会充填部門金賞の「こいまろ。PREMIUM」(税込300円)や、“ネ”バリと“コ”クがあるおぼろ豆腐「ネコ豆腐」(税込300円)などのラインナップが勢ぞろい。いろいろ買って食べくらべを楽しめます。
そんな桑原豆腐店で、毎週日曜に開かれているのが「日曜豆腐食堂」。沖縄伝統の「ゆしどうふ」を中心に、同店自慢の豆腐をアレンジしたメニューをイートインで楽しめます。
ゆしどうふの提供は、「せっかく佐那河内村まで来てもらうのなら、ここでしか食べられないものを」と四代目の桑原年朗さんが着想。沖縄県糸満市の『宇那志豆腐店』が、ゆしどうふの製法を広める活動を行っていることを知り、本場に足を運んで作り方を習得しました。
豆乳と水、にがり、そして沖縄の塩「シママース」を合わせ、地釜を直火で炊き上げて作るゆしどうふ。食堂のオープンと同時に、できたてが入った地釜が店内中央に登場! シンプルな「ゆしどうふ」(税込300円)や「天津麻婆ゆしどうふ丼」(税込800円)などのメニューを注文すると、こちらの釜からたっぷりすくって提供してくれます。
なんと、ゆしどうふはおかわり自由! ふんわりなめらかなくちどけと軽やかな味わいで、いくらでも食べられそうです。
こちらの「肉すいゆしどうふ半田素麺」(税込700円)は、徳島名産の「半田そうめん」の上に、たっぷりの豚肉とゆしどうふがのる一杯。ほんのり香ばしく塩味がきいた豆腐と、太くコシがあるそうめん、カツオだしの優しい風味が体に染みわたります。
ある程度食べ進めたら、「こーれぐーす」をプラスして、味変にトライしてみましょう。こーれぐーすは、沖縄の島唐辛子を泡盛に漬けこんだ調味料のこと。同店では、焼酎とジン、ウイスキーに漬けこんだオリジナル3種類を用意。だしに数滴垂らすとキリッと味が引き締まり、確かな辛さをじんわりと感じられます。
「濃厚とろゆば刺身」(税込600円)や「おっさん豆腐の冷奴」(税込250円)といった、「村のおっさん」の人気商品を使ったメニューも見逃せません。
「こいまろ。のあげだし」(税込400円)は、豆乳濃度16%以上の“極濃”豆腐「充填こいまろ。」と卵をあわせてサックリ揚げた一品。頬張った瞬間にとろけていき、濃厚な大豆の風味が広がります。特製ダシ&ハーブソルトとの相性も抜群です。
食堂メニューを満喫した後は、レジ横に並ぶ「おっさん豆腐の焼きドーナツ」(1個税込200円)をぜひお土産に。豆腐と豆乳、おからを使ったドーナツで、もっちり食感と素朴な甘さに心まで癒されます。
和柑橘を余すことなく活用。買い物からカフェ、収穫体験まで楽しめる『山神果樹薬草園』
段々畑の中腹に佇む『山神果樹薬草園』。柚子とすだちを中心とした和柑橘を栽培する果樹園に、ファクトリーショップ、カフェ、蒸留室などを併設。和柑橘の果皮にはじまり、果汁や繊維質、種まで「丸ごと使いきる」ことをモットーに、栽培から加工、販売までを一貫して行っています。
ファクトリーショップでは、オリジナルの食品や飲料、スキンケア用品を販売。同園を運営する『松山油脂』が手がけるブランド「Mマークシリーズ」や「LEAF&BOTANICS」のプロダクトも豊富に並びます。
精油や果汁を搾った後の果実を活かしたクラフトリキュールとコーディアル。自家醸造蒸留した原酒がベースの「KANKITSU LIQUEUR」(写真は柚子6%/500mL税込1800円、25%/500mL税込2700円)と、氷砂糖で漬けこんだ果実から搾りだす濃縮シロップ「KANKITSU CORDIAL」(写真は柚子200mL税込1080円、500mL税込1980円)があり、季節によってすだちや檸檬、伊予柑などが登場します。
併設の『ヤマガミカフェ』では、オリジナル商品や季節の柑橘を活かしたスイーツやドリンクを味わえます。
今回は秋冬メニューをいただきました。生地に、こちらもファクトリーショップで購入できる「柚子と蜂蜜のジャム」、香りづけに「KANKITSU LIQUEUR」を使用した「柚子チョコレートケーキ」(税込450円)は、カカオニブと柚子の皮の食感がアクセント。
「柚子ホットミルク」(税込450円)は、スチームミルクと甘くほろ苦い「KANKITSU CORDIAL」が溶けあう一杯。柚子や伊予柑といった旬の柑橘が浮かびます。
天気が良い日はウッドデッキで過ごすのがオススメ! カフェメニューを堪能しながら、果樹園と山々の稜線、広い空が織りなす絶景をゆったりと眺められる特等席です。
食後は、特製の散策マップを片手に園内をお散歩。スタッフに声をかけると、成っている柑橘の収穫体験もできますよ。
標高約1000mの大パノラマ! 空に近づく『大川原高原』
桑原豆腐店などがある村の中心部から、車で山道を登ること約30分。風力発電の風車がそびえる『大川原高原』に到着です。標高はなんと約1020m! 徳島の山並みと街並みが眼下に広がります。
夜には満点の星空を楽しめるスポット。隣接する『大川原高原ヒルトップハウス』には天体望遠鏡があり、夏には天体観測のイベントが開かれます。
県内随一のあじさいの名所としても知られる大川原高原。毎年7月頃には、約3万株ものあじさいが見事に咲き誇り、多くの見物客で賑わいます。
さらに、4月下旬~11月下旬は牛の放牧シーズン。運がよければ、牛たちが草を食むようすを間近で見られますよ。
季節や時間によって、さまざまな表情に出会える佐那河内村。今回ご紹介した場所以外にも、魅力的なショップやレストラン、自然スポットが点在しています。徳島市から少し足を伸ばして、ぜひ何度も訪れてみてくださいね。
関連地域
徳島県
四国八十八ヶ所のスタート地点となる徳島県。東西を山に囲まれ、扇状に広がる徳島平野、その先に広がる瀬戸内海。海の幸、山の幸に恵まれ、新鮮な食材を楽しむことができます。また目を楽しませてくれるのは本場の「阿波踊り」。見て楽しむだけでなく、観光客も参加して楽しむことができるのも魅力の一つです。瀬戸内海が魅せる鳴門の渦潮や、秘境祖谷のかずら橋、大歩危峡の川下りなど、徳島の自然も満喫してください。