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気分はまるでお殿様!築城400年を超える丸亀城で城泊体験「丸亀城キャッスルエクスペリエンス」/香川県丸亀市

気分はまるでお殿様!築城400年を超える丸亀城で城泊体験「丸亀城キャッスルエクスペリエンス」/香川県丸亀市

築城400年余りを誇る丸亀城の天守、邸宅を貸切して殿様気分の贅沢な時間を体感できる城泊が2024年7月から始まりました!1泊2日朝夕2食付き2人で1,265,000円(税込)する基本パッケージには宿泊と食事だけでなく、ここでしか味わえないさまざまな体験メニューが盛り込まれています。今回は特別に城泊仕様の丸亀城を見学させてもらえるということで、丸亀城を訪ねました。

丸亀駅で人力車がお出迎え。チェックイン後は丸亀伝統の和太鼓を堪能

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丸亀市は香川県の中西部に位置し高松市に次ぐ第二の都市で、伝統産業の丸亀うちわの生産量は全国シェア9割を占めています。

丸亀城は日本で現存する12天守のひとつ。四国最古の木造天守と大手門を保持し、城郭石垣の最高技術である高石垣でも有名です。城主であった京極家が200年以上にわたり丸亀の地を治めました。

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丸亀城へはJR丸亀駅から徒歩約15分。城泊宿泊者は丸亀駅から人力車がお迎えしてくれ、道中は車夫による丸亀の歴史や城下町の案内のガイドを楽しめます。

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人力車を引くのは吉本興業の若手芸人である大木亀丸さん。吉本興業による芸人たちを全国各地に住まわせ、地域活性に協力するプロジェクト「よしもと住みます芸人」の丸亀市担当で丸亀市出身です。きっと笑いあふれる時間になることでしょう。

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人力車で丸亀のまちの景色を楽しみながら、大手二の門に到着!ここで人力車からは下車します。大手一の門より手前にあるのが大手二の門で、城郭の最初の入り口です。大手一の門との間に枡形(ますがた)と呼ばれる敵を防御するための四角い空間が作られています。さあ、城郭内に入っていきます!

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大手一の門は正門らしい立派な造りの櫓門です。1670年頃に建築され、重要文化財に指定されました。かつては藩士が太鼓を鳴らして刻を知らせていたことから、太鼓門とも呼ばれています。

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門をくぐり、ぐるりとまわって少し登ると、大手一の門の櫓部分の入り口に着きます。日本で天守と大手門が現存するのは丸亀城・高知城・弘前城の3城のみなのだとか。ここで、まずはチェックインです!

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大手一の門では、今も通年で太鼓を打ち鳴らしていますが、チェックイン後は、貸切で丸亀伝統の和太鼓を鳴らしてお迎えをしてくれます。

貸切でガイドとともに夜の天守をめぐる

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太鼓を楽しんだ後は客室へ。「見返り坂」と呼ばれる、敵陣が登りにくいように急勾配にされた坂を登っていきます。確かに歩いて登ると結構きつい……。

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道中では日本一の技術を誇る高石垣にも注目してほしいです。

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石垣をよく見ると切り出してきた藩の刻印が彫られた石も。こういった歴史の名残を見つけるのも楽しいですね。

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さあ、天守の入り口に着きました。

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天守のそびえる広場から見えるいい眺め。飯野山が望めます。夜景もきっと綺麗なんだろうなぁ。取材時は日中でしたが、城泊の宿泊者は通常は入れない夜の天守へとガイドに案内してもらいます。贅沢な時間!

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唐破風や千鳥破風が美しい、かつての造りをそのまま残す天守。国の重要文化財に指定されています。

丸亀城下の街並みを見渡せる城郭内で宿泊

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夕食は客室となる三の丸にある「延寿閣別館」に戻ります。「延寿閣別館」は現在の東京都港区の丸亀藩江戸屋敷内にあった建物です。1933年に丸亀城の三の丸に移築され、貴賓室として使われていました。その後、別館はイベント会場として活用。宿泊施設にするべく、2023年に丸亀市が約2億円をかけて耐震補強工事などを行いました。

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門を抜けて、中へ進むと京極家の家紋が入ったのれんがかかった玄関に到着。期待に胸を弾ませながら入口をくぐります。

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京極家の歴史を残す建物をリノベーションし、和モダンな雰囲気の室内。夕食もここでとります。

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縁側の窓の向こうには丸亀城下の街並みが広がります。

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居間の隣は寝室。和風なしつらえのベッド。

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プレオープン時の春の夕食のお品書きを見せてもらいました。香川県の旬の食材を使って、シェフが腕にふるいをかけた料理が振る舞われます。

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夕食で使われるお膳は香川漆器です。京極家が使っていたものを再現して新たに作ってもらったのだとか。

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ソファクッションは香川県の伝統工芸品「讃岐のり染め」を使用。讃岐のり染めとはもち米で作られたのりを使う染め方です。のりで部分的に染めを防ぎ、藍がめにつけたり、刷毛で引染めしたりして染め上げます。瀬戸内の気候は染物に適しているとされ、江戸時代には高松城の紺屋町にたくさん染物屋があったのだとか。生活に密着した野良着や着物が染められ、さらに、暖簾や幟、幕なども作られていました。

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アメニティの入ったポーチも讃岐のり染めが使用されています。鮮やかな色彩が印象的!

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丸亀市の老舗和菓子店「寶月堂」のドリップコーヒーや、同じく丸亀市の地ビール醸造所「ミロクビール」とコラボした「京極麦酒」なども用意され、そこかしこに香川県らしさが詰まっていました。

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もちろん丸亀うちわも!丸亀市の中心市街は金刀比羅宮への参拝口があるため、金比羅参りの土産物としてうちわの製造が盛んになったのだそう。

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洗面所やお風呂、トイレは現代風にリノベーションされつつ、昔のままの欄間など、古いものの良いところも残されています。

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照明も古くから使われているままで素敵でした。

天守で音楽を楽しみながら貸切ナイトラウンジ

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夕食後は天守で貸切ナイトラウンジへ。飲み物を片手に音楽を聴きながら、特別な空間と時間を過ごすことができます。音楽は上階で生演奏されるのだとか。ゆっくり夜の城時間を楽しんだ後は、延寿閣別館に戻り就寝となります。

2日目は中津万象園で過ごす贅沢な朝食時間から

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2泊目の朝は丸亀市内にある名勝「中津万象園」へ。中津万象園は1688年、丸亀藩京極家二代目藩主の京極高豊により、中津の海浜に築庭された池泉回遊式の大名庭園です。樹齢約650年と言われている大傘松を眺めながら母家で朝食をいただきます。

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食後は同庭園にある松帆亭で、丸亀の伝統工芸品のうちわ作りを職人のレクチャーを受けながら体験します。

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うちわ作り体験の後は、現存する日本最古の煎茶室と言われている「観潮楼」へ。急須等を使い煎茶や玉露などの茶葉を用いる煎茶道を、中津万象園の庭園を眺めながらじっくりと体験できます。

その後は、チェックアウトまで城郭内を散策したり、延寿閣別館でゆっくり過ごしたり、自由時間を過ごして旅を締めくくり。普段は経験することができない丸亀城での殿様のような宿泊体験。優雅で特別な時間を過ごせること間違いなしです。

関連地域

香川県

瀬戸大橋を介して本州と四国を繋ぐ四国の玄関口、香川県。県民のソウルフードとして親しまれている「讃岐うどん」は、県外からも多くの観光客を集めています。歴史的な観光資源と個性豊かな島々に恵まれてているのも特徴。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星を獲得した「栗林公園」、長い石段で有名な「金刀比羅宮」に加え、どこか地中海を思わせる美しい小豆島の他、せとうちの風景と現代アートを融合させた取り組みも人気を博しています。