グルメ・おみやげ
カフェ、雑貨ショップ、バーなどおしゃれスポットが続々オープン!広島郊外の新たな賑わいエリア「三良坂町商店街」を散策。/広島県三次市
地元客と観光客が集う郊外カフェ「Mirasaka Coffee(ミラサカコーヒー)」
JR三良坂駅から徒歩約5分、ローカルな商店街の一角にスターバックスコーヒーのようなスタイリッシュなブラック壁の建物を発見。気になって店舗を覗いてみると…コーヒーのいい香りがしてきます🎵
こちらはオーナー・佐々木崇行さんが「三良坂の町を盛り上げたい」「人が集まる場所を作りたい」という思いから生まれたカフェ。外観同様、店内も言わずもがな、おしゃれ♡天井が高く開放的で、窓からは植栽の緑がきれいに映えて癒されます。さらに、地元作家さんが手がけたガラス照明やアイアン雑貨がインテリアのアクセントになっていて、コーヒーを注文する前からカフェの空間を満喫できます。
ひとしきりお店の雰囲気を堪能して、ようやくコーヒーを注文。「おすすめは?」と佐々木オーナーに伺ったところ、地元の方に人気なのは「ミラサカブレンド(税込500円)」。酸味も苦味も程よく、毎日飲めるようにクセがない味わいにブレンドにしているそうです。オーナーがカウンター越しに目の前で入れてくれるので、おいしさは2倍!オーナーとのたわいない会話も楽しく、これは常連になってしまいますね。
観光客におすすめは「みらさか・ラテ(税込600円)」と三良坂フロマージュを使った「みらさかチーズケーキ(税込580円)」。観光客から地元特産品を使ったメニューの希望が多く、ニーズに応えるために取り入れたオリジナルスイーツだそう。チーズケーキはしっとり、なめらか、そして濃厚〜!ラテはシロップなしでいただくとベストマッチです!
Mirasaka Coffeeで提供するコーヒーはすべて自家焙煎。カフェの隣の建物に焙煎スペースが設けられていました。焙煎の様子は大きな窓から見ることができます。
隣接する建物は焙煎スペースのほか、青森の伝統工芸の「こぎん刺し」作家さんのワークスペース兼雑貨販売も。コーヒー豆がデザインされたピアスは素敵すぎて、即お買い上げ🎵他にも、ドリップバック等のコーヒーのお土産販売、さらに店舗奥にコワーキングスペースがあります。
カフェ利用はもちろん、テイクアウトができるのも嬉しい!商店街に共同駐車場があるので、三次の観光やドライブで訪れた方は、ふらっと立ち寄ってコーヒーを購入してみて。
古民家を利活用!“ほかにはないとっておき”が揃う雑貨ショップ「モノと日々 SAMPO」
続いて、Mirasaka Coffeeから徒歩すぐの場所にある雑貨のセレクトショップ「モノと日々 SAMPO」へ。白い提灯とのれんが目印です。2021年に古民家を改修してオープンしたそうで、町家づくりの梁や小上がりがそのまま生かされ、ノスタルジックな雰囲気です。
レジカウンターの後ろに使われている板は、リノベーションの際に畳の荒板を活用したもので、経年変化のいい味わいが醸し出されていました。他にも、店内の各所からその名残を感じることができます。
店主の伊藤侑子さんも作り手のひとり。手がける雑貨は、ハーブを使ったアクセサリーやご自身で調合したハーブティー。伊藤店主曰く、「私自身がハーブに癒された経験があり、いろんな表現方法を通して、それぞれおのお力になれたら嬉しい」という想いから創作をスタートしたそう。アクセサリー好きの私、早速ハーブピアスを耳にあててみました♡文句なしに、かわいかったです!
店内には、一つ一つ職人が作った洋服や雑貨がずらり。“できるだけつくり手さんと会って、職人の活動や商品について話を聞く“ことがお店としてのモットー。“これぞ”という選び抜かれたアイテムが集められています。
商品セレクトのこだわりは、「商品の向こう側に職人の想いや地域のストーリーが見えるもの」だとか。ものづくりへの愛が詰まった雑貨は、オンリーワンのデザインとぬくもりを感じられるものばかり。ぜひ一度、実際にお店で手に取ってみてほしい!
昔ながらの電気屋がBARに!昼飲みもできる「nunOYA」
今回のまち歩きの締めは、2024年4月にオープンしたセレクトバー「nunOYA」。昼の14時からお酒が飲めるバーで、店主の好きな日本酒、ワイン、焼酎、カクテルとおつまみが揃えられています。
ユニークなのが、かつての電気屋を改装した店構えと店内のインテリア。今はもう終了しているブランド「ナショナル」と記載されている電飾看板やディスプレイ棚がとてもエモい…。
ほかに、レコードプレーヤーやビクターのトレードマークとなったビクター犬(ニッパー)の置物などもあり、中高年の方は懐かしさを、若い人は目新しさを感じられます。レトロなアイテムは、ちょっとしたタイムスリップ感があってワクワクしますね。
せっかく来たからには、一杯飲みましょう。店主のおすすめは「マティーニ(税込880円)」。広島のご当地クラフトジン「桜尾」を使ったカクテルです。地域のおじいさんから「若いころに流行ったマティーニが飲みたい」という要望から作ったそうで、今は看板メニューとして提供されています。
ワインや日本酒のお供には、相性抜群の三良坂フロマージュのチーズ3種の盛り合わせ(税込850円)がおすすめ。濃厚チーズはお酒が進みます。ちなみに、地元の方も「やっぱりここのチーズはうまいのぉ」というほどなので、まだ食べたことのない方は必食ですよ!牡蠣オイル漬けやコーヒー・お酒にも合う焼き菓子なども準備されています!
nunOYAは主に地域の人の憩いの場にもなっていて、ご近所の方が自宅での夕食を済ませた後に来店し、お気に入りのお酒を飲んだり、音楽を聞いたり、おしゃべりをしたり。常連さんは初めてでも気さくに会話をしてくれる方が多いので、ローカルな交流が楽しめる場所でもあります。
まだまだ魅力いっぱいの三良坂。数年後にはおもしろい観光施設の計画も!
今回訪れたのはJR三良坂駅から徒歩で行けるところですが、まだまだユニークなお店が軒を連ねています。フレンチレストランにバーガーショップ、パン屋、全国的に有名な豆腐店。正直1日では遊びたりないほど魅力的な町です。Mirasaka Coffeeの佐々木オーナーの話では、今後もっとおもしろい観光施設の計画も予定されているとか。新しい発見が止まらない三良坂エリア!広島のお出かけスポットの候補にぜひ取り入れてみて!
*2024年8月取材時の価格となっております。最新情報を確認してお出かけください。
関連地域
広島県
「嚴島神社(宮島)」と「原爆ドーム」という2つの世界遺産を有し、国内外から多くの旅行者が訪れる広島県。広島風お好み焼き、牡蠣、レモンといった定番グルメから、化粧筆の代名詞ともなった熊野の筆づくり、かつての軍港の姿を残す呉の街並み。根強いファンが多い地元球団やサッカーチームの観戦も見逃せません。また近年では、サイクリストの聖地「しまなみ海道」や、連なる島々を飛び石に見立て名付けられた「安芸灘とびしま海道」など多島美景観を実際に体験・体感できる観光も人気です。