体験
行ってみたらスゴかった!徳島観光スポット5選/徳島県
日本三大秘境 祖谷のかずら橋
国指定重要有形民俗文化財の祖谷のかずら橋です。源平の戦で源氏に敗れた平家がこの地へ逃れ、追手が来たら切り落とせるように作った橋ともいわれていて、橋を渡った先にある『琵琶の滝』は、平家の落人が琵琶を奏で、古都を忍んだと伝えられています。
橋の全長は45m。実際に見ると短く感じますが、床面の「さな木」と「さな木」の間は、まぁまぁ空いているので、下を見るとかなり怖い! そして、揺れます! その恐怖から45mが果てしない距離に思われますが、Uターン禁止なのでいったん渡り始めたら、前だけ見て進みましょう。
天空の集落『落合集落』と茅葺屋根の古民家宿泊体験
古き日本の面影が随所に残る徳島。その日本古来の山里の風景を愛し、世界に発信したのがアメリカ人の東洋文化研究者アレックス・カーさんです。
東祖谷のほぼ中央、山の斜面に沿って広がる『落合集落』に残る茅葺屋根の古民家を改装し、
田舎体験ができる宿泊施設『桃源郷祖谷の山里』を開設。
現在、宿泊できる茅葺き民家は全部で8棟あり、その中でも一番高いところにある『浮生(ふしょう)』はこんな感じ。
囲炉裏のある昔ながらの日本家屋の趣を残し、空調設備、床暖房、Wi-Fiなど設備は最新で快適!京都の町屋や城下町とも、また異なる風情ある雰囲気に外国人旅行客を中心に人気を集めています。
お風呂からは、早朝に入れば雲海を見下ろす最高の景色を見ることができます。これぞ天空の風呂!異世界に来たかのようなゆっくりとした時間を楽しむことができます。
『情』の世界を愉しむ 人形浄瑠璃
山深い地域や離島など、期せずして高度経済成長期の開発の手からこぼれ、昔の建物や文化・風習がガラパゴス的に残っているのは、徳島の面白いところ。
例えば、神社の境内には農村舞台といわれる人形浄瑠璃を上演する野外劇場があり、現存する農村舞台のほとんどが徳島にあります。
農村舞台での公演は年に1回程度ですが、「徳島に来たなら、ぜひ人形浄瑠璃を見てもらいたい」と、『徳島県立阿波十郎兵衛屋敷』では県内の人形座が日替わりで毎日公演を行っています。
演目は運命に翻弄される母子を描いた『傾城阿波の鳴門(けいせいあわのなると)』。
展示室ではより詳しく人形浄瑠璃について知ることができるので、こちらもぜひご覧ください。
個人的には太棹の三味線で語るあの感じが好き。初めは言葉が聞き取りにくいかもしれませんが、聞き込むうちに和のグルーヴ感がクセになるはず。
舞台上部に英語と日本語の字幕が出るのでわかりやすく、日本人にも外国人にもとても好評です。
徳島から世界へ羽ばたくJapan Blueの魅力
現在に続く徳島の文化の基礎を作ったのは、江戸時代に活躍した藍商人だったといわれています。
徳島は、藍染めのもととなる染料の蒅(すくも)の一大産地で、蒅(すくも)は米よりも高く売買されたことから、経済的に潤い、明治の初め頃は全国でトップ10に入る大都市だったんですよ。
徳島では2020年のオリンピック・パラリンピックのエンブレムに藍色の組市松模様が選ばれたことで、徳島からJapan Blueの魅力を世界に伝えようと、イベントなどもさかんに行われています。
『藍の館』では気軽に藍染め体験が楽しめるので、ぜひ挑戦してみて。水で染料を洗い流し、空気に触れた瞬間現れる鮮明な青は、魔法でも見ているような感動を味わえます。
阿波おどりとお土産は『阿波おどり会館』へ
そして、徳島といえばやはり阿波踊り。毎年、8月12〜15日の4日間は徳島がどこよりも熱く盛り上がります!できればこの4日間にぜひ足を運んでほしいのですが、JR徳島駅から徒歩10分程度の『阿波おどり会館』では、いつでも阿波おどりを見ることができます。
同館1階は徳島のお土産がズラリと揃う『あるでよ徳島』が。
すだち果汁や鳴門金時を使ったお菓子や徳島ラーメン、半田素麺、大谷焼や藍染め製品など徳島の名産が所狭しと並んでいるので、旅の終わりに立ち寄って正解。
・・・とまぁ、ここまでがいわゆる徳島観光入門編。
実はまだまだディープな楽しみやマニア垂涎のネタもたくさんあるんですが、それはまた別の機会に!
関連地域
徳島県
四国八十八ヶ所のスタート地点となる徳島県。東西を山に囲まれ、扇状に広がる徳島平野、その先に広がる瀬戸内海。海の幸、山の幸に恵まれ、新鮮な食材を楽しむことができます。また目を楽しませてくれるのは本場の「阿波踊り」。見て楽しむだけでなく、観光客も参加して楽しむことができるのも魅力の一つです。瀬戸内海が魅せる鳴門の渦潮や、秘境祖谷のかずら橋、大歩危峡の川下りなど、徳島の自然も満喫してください。