歴史

兵庫はじまりの地で話題のスポット巡り!意外と知らない兵庫のルーツに出会う /兵庫区(兵庫県神戸市)

兵庫はじまりの地で話題のスポット巡り!意外と知らない兵庫のルーツに出会う /兵庫区(兵庫県神戸市)

かつて日本有数の天然の良港として栄えた「兵庫津(ひょうごのつ)」。兵庫県発祥の地であり、北前船の寄港地として日本遺産に認定されています。
一体どんな場所だったのでしょうか?その秘密を探るべく、2022年11月24日にオープンした「兵庫県立兵庫津ミュージアム」を訪れました!

兵庫の歴史を学べる「兵庫県立兵庫津ミュージアム」

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兵庫津ミュージアムは、兵庫の歴史を知ることができる「ひょうごはじまり館」、約150年前に設置された兵庫県の初代庁舎を復元した「初代県庁館」の2館からなるミュージアムです。

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まずは兵庫県の歴史を知るために「ひょうごはじまり館」へ。エントランスには海運で活躍した北前船をモチーフにした照明、幕末時代の兵庫津を描いた巨大な鳥観図が。

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このミュージアムでは子どもから大人まで楽しく学べる仕掛けがたくさんあり、プロジェクションマッピングやMR(複合現実)などのデジタル技術を取り入れています。

常設展示は4つのゾーンに分かれていて、兵庫津や兵庫五国の歴史や文化を時系列で知り、体感することができます。入口に入ると「地形サミット」という展示が。兵庫を代表する偉人たちがオンライン会議をしながら、兵庫津の地形を語るというユニークな内容。チャット欄には縄文人も・・・。

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まずは兵庫津の基盤となる「大輪田泊」を拓いた平清盛の時代。日宋貿易で栄えたこの地の様子を知ることができます。賑わう兵庫津には、一遍上人も訪れて踊り念仏を広めたと云われています。

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中世ゾーンでは、足利義満が行った日明貿易が描かれており、手をかざすと絵が動き出す仕掛けが。視覚的にも面白いので、子どもだけでなく大人も楽しめる展示です。

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江戸時代には、朝鮮通信使や北前船、琉球通信使が寄港し海陸交通の接点を担う都市として約2万人の人々が暮らす街でした。
このミュージアム近くにあった兵庫城跡には現在イオンモール神戸南が建っていますが、かつてはこの絵のようなお城が建っていました。そして、「兵庫勤番所」の図を基に「初代県庁館」が復元されました。

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大人も思わず夢中になってしまう「いけすdeタッチ」。摂津の名所として「兵庫生洲(ひょうごいけす)」の様子が描かれており、江戸時代に魚の町として有名だったこの地には、魚を買う人だけでなく巨大な生洲を見に来る観光客も大勢いたとか。

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近代的帆布の産みの親として知られる「工楽松右衛門」とロシアとの国際問題解決に尽力した「高田嘉兵衛」の功績を伝えるコーナー。忠実に再現された北前船の模型も展示されています。

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最後が神戸港開港後の兵庫を紹介する近代ゾーン。イギリスの外交官で神戸に滞在していたアーネスト・サトウが見た当時の神戸港の様子や「神戸事件」について詳しく知ることができます。

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「ひょうご今昔」エリアでは、兵庫の過去と現在の写真を見ることができ、写真に入り込んで記念撮影ができます。兵庫初代県知事の伊藤俊介(博文)の今昔を見ることができる面白い展示も。

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その他にも、兵庫県の名所や特産品を知ることができる「ひょうご発祥ひろば」や歴史や文化を大迫力のスクリーンで観ることのできる「ひょうごダイナミックシアター」もあり、兵庫県のことを楽しくしっかり学べる施設でした。

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次は隣接している「初代県庁館」へ。勤番所図を基に忠実に復元された施設で、当時の様子を見て感じることができます。知事室からは美しい「蓬莱式日本庭園」が広がっています。

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この施設の目玉は、MR(複合現実)で当時にタイムスリップできる「バーチャルVISIT」。初代兵庫県知事の伊藤俊介(博文)、兵庫奉行・柴田剛中、兵庫津の豪商・北風正造たちと出会う体験ができちゃうんです!※各回先着順

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タイムゴーグルを付けてない人から見たら何をしているか分かりませんが・・・参加者の目の前には人や物が立体的に現れるので、思わず手を伸ばしてしまいます(ふざけているわけではありません)

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おしゃれなカフェや休憩所も隣接されているので、歩き疲れたらひと休みできますね♪
軒下に「ん」と書かれたパネルを発見。じつは館内を案内してくれた広報の山本さん直筆の「博文くん」の文字とイラストが館内のどこかに5箇所隠れているそうです。ぜひ、探してみてください!

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まち歩きで話題のスポット巡り!

兵庫津ミュージアムを後にして、周辺を散策すると「清盛くん」像を発見。兵庫港の基礎となる「大輪田泊」を拓いた平清盛の伝承がこの地に今も残されています。

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和田岬駅近くの商店街にあるのが、人気のベーカリー「メゾンムラタ」。

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小さな町のパン屋さんですが、店内にはたくさんの種類のパンが並び、焼き立ての香りが漂っています。

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フランスでの修行を経て帰国したオーナーシェフが作るこだわりパンの魅力は、添加物を使わない「天然酵母」と「焼き立て」。この味を求めて、県外からもお客さんが来られているそうです。パンが売り切れ次第終了なので、早めの時間帯がオススメです。

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どれも美味しそうで迷ってしまいましたが、ピンときたパンを購入して近くの公園でパクリ。
「クリームチーズとドライいちじくのはちみつカンパーニュ」
これは衝撃の味…チーズとはちみつの組み合わせがベストなのは有名ですが、そこにいちじくをプラスすると奇跡のハーモニー♪パンの触感もマッチし過ぎていて、感動すら覚えました。また近くに来たら間違いなく買ってしまう、そんな中毒性がこのパンにはある!

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「ピスタチオのクリームパン」
クリーム好きとしては食べずにいられませんでした。ピスタチオクリームは初めての体験ですが…やばい、美味すぎる!!!何と表現して良いか分からない絶妙な甘さで、ピスタチオの香ばしさとまろやかさがクリームの甘さを最高潮に引き立てています。クリーム好きなら一度は食べないと!と声を大にして言いたいパンです。

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「メゾンムラタ」の近くには、Jリーグ・ヴィッセル神戸の本拠地「ノエビアスタジアム」があります。試合のない日でも公園ではサッカーを楽しんでいる人の姿も。

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周辺には、「神戸市電1103号車」「神戸ゆかりのスポーツ選手の足形」などの見どころもあるので、サッカーの試合が無い日でもスタジアム散策を楽しむことができます。

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最後に訪れたのが能福寺にある「兵庫大仏」。鎌倉と共に日本三大仏の一つに数えられる大仏様で、座高11m、全高18mという大きさ!
最澄(さいちょう)が延暦24年に日本最初の密教教化霊場として創建したと伝えられ、平清盛をはじめとする平家一門の祈願寺に定められました。

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神戸市街地から足を延ばしてやってきた兵庫津エリアでしたが、今の神戸港に繋がる兵庫港の歴史や文化が息づいていて、兵庫県をもっと知ることができました♪

瀬戸内Finderフォトライター 桑畑 宏至

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瀬戸内海と日本海の2つの海に面し、中央には中国山地が延びる兵庫県。古くから貿易の拠点として発展してきた商業地と豊かな自然が残る兵庫県は、観光地としての見所も数多く存在します。異国文化漂う神戸の町並み、白く輝くように美しい姫路城、せとうちの海で大きく育った明石のタコや、四季の花々を楽しむことができる淡路島。買い物、温泉、歴史や文化、そして自然。どれをとっても一級品の旅が楽しめる場所です。

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