歴史

街全体がジーンズづくし!!国産ジーンズ発祥の地・倉敷市児島の『ジーンズストリート』

街全体がジーンズづくし!!国産ジーンズ発祥の地・倉敷市児島の『ジーンズストリート』

国産ジーンズ発祥の地・倉敷市児島は、その品質と技術の高さから世界に誇る『ジャパンデニム』の聖地と呼ばれています。今回は、児島の象徴的なスポットの一つでもある、『児島ジーンズストリート』をご紹介します。

『ジャパンデニム』の聖地!児島駅からジーンズ一色

JR瀬戸大橋線の児島駅構内はジーンズ一色!電車を降りた途端、ホームにある自動販売機もデニム生地がデザインされているほか、たくさんのジーンズオブジェが出迎えてくれます。

kojima1

改札を出て後ろを振り返ってみると、階段の側面や、自動改札機のフラップドア部分も、ジーンズのポケットをイメージしたデザイン!こんなところからもジーンズの歓迎を受け、どんどん気分がアガっていきます!

kojima2

さらに駅出口の方へ進み、待合用の椅子の後ろにあるのがコインロッカー。ロッカー全体にジーンズの写真がプリントされています。ちなみにコインロッカーは小(400円)、中(600円)、スーツケースの入る大(800円)の3サイズあります。荷物を預けて身軽に散策できますね。

kojima3

わくわくと期待を胸に、児島駅から歩いて15分ほどで、ジーンズストリートの入り口に到着しました。大きな看板が出ているので、迷う心配がありません!

kojima4

度肝を抜かれたのが、ストリート内の道路。道路全体がデニムカラーで、歩道部分は赤耳つきのセルビッチデニムをイメージして舗装されているんです。デニムカラーの道路が、少しずつ色褪せていく感じが、まるでジーンスと同じような味わいが出ていますね。

kojima5

ジーンズストリートは、かつて児島地区で最も栄えた『味野商店街』の一角に位置しています。
全長400メートルの通りには、児島発のジーンズブランドやカフェ、ギャラリー、雑貨屋さんが並びます。カップルや親子でコーディネートしながら一緒にショッピングが楽しめそう!

kojima6

デニムメーカーBIG JOHN児島本店では、随時、インディゴ染め体験やストラップ作り、レザー加工のワークショップも行っています。インディゴ染めは、Tシャツを購入後その場で、自分でインディゴに染めることができます。(約40分、5000円(税別)、1名から。週末は予約がおすすめ)

kojima7

味野第4公園は通称「ポケットパーク」と呼ばれる場所。ジーンズをモチーフにしたトイレと、トリックアート風の目隠し壁、ジーンズストリートオリジナルのベンチが完備されています。休憩や写真撮影のポイントになっています。

kojima8

『児島ジーンズストリート』が生まれたきっかけは、「児島に行ったけれどジーンズを買い求められる店が少なくて期待外れだった」という全国のジーンズ愛好者からの声からでした。この「声」に反応した地元の商工会議所が、シャッター街となってしまった味野商店街を再生し、ジーンズの愛好家が集える街にするため2009年に発足させたそうです。
ジーンズショップは、地元のメーカー『桃太郎ジーンズ』がかつての郵便局だった建物を改装して開店したのをきっかけに、出店数が年々増えていき、現在加盟店は46店舗(ジーンズを扱っていない店舗を含む)に。

kojima9


ポケットパークのすぐ前には、本物のジーンズをガーランド風に吊り下げた楽しいオブジェにも遭遇できます。町を上げてのジーンズ愛が伝わりますね。撮影ポイントの一つです。

kojima10

週末になると、全国のジーンズファンや観光客でストリートは賑わいを見せています。国産ジーンズブランド・メーカーがひしめく『児島ジーンズストリート』へ、とっておきの1本を探しにきてみてはいかがでしょうか。

関連地域

岡山県

旅に出たとき一番気になるのはお天気ではないでしょうか。日本で一番雨の日が少ない、「晴れの国」岡山県。瀬戸内海特有の穏やかな気候は、農業や産業だけでなく岡山の文化も育ててきました。江戸時代からの町並みを残す美観地区、made in japanのジーンズが注目される繊維の街。鷲羽山から雄大に延びる瀬戸大橋や、牛窓から見下ろす瀬戸内海は息を飲むほどの美しさです。まさにハレの気分で岡山を歩いてみてください。

岡山県