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山口県最南端の絶景カフェレストラン!瀬戸内の旬とスペイン料理『瀬里家』/山口県上関町
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- 地域
- 山口県
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- フォトライター
- by 瀬戸内Finder 編集部
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- 最終更新日
- 2022年06月24日
絶景! 山口県最南端のカフェレストラン
ここは山口県室津半島の最南端、上関町。天気のいい日には四国の佐田岬まで見渡せる、海辺のカフェレストラン『瀬里家(せりか)』です。
「瀬里家はもともと両親がオープンしたんです」
そう話すのは、現オーナーシェフの飯田雅也さん。
転勤族だった一家がふるさとの上関町に戻られたのは、飯田さんが中学生の時。この海を眺めながら厨房でフライパンを振る両親の後ろ姿を見て育ちました。
「自然と料理の道を選びました。私も妹も同じ調理師専門学校に通ったんですよ」
卒業後は東京・銀座のスペイン料理店で修業。そして今年、ご両親の思いを受け継ぎ古くなった建物を改装されました。
地中海を思わせる、温暖な気候の室津半島。ご自身の心の中に「ずっとこの海があった」と言います。
お店から少し離れた自家農園では、温暖な気候を利用して柑橘類や西洋野菜なども育てられています。
そんな『瀬里家』でぜひ味わってほしい、スペイン料理がこちらです。
スペインのごちそうといえば、パエリア!
ブイヨンだけでも、なんと10種類前後の魚介類が使われているとか。一口ほおばると、ふわ~っと広がる濃厚な魚介のエキス。都会ではめったに見かけないウチワエビは、地元でとれたものです。季節によって様々な食材で作るそう。
パエリアは前日までに要予約なので、ぜひ事前にオーダーしてくださいね。
パエリアのほかにも、和風・洋風ハンバーグや地産の食材を使ったエビフライ、サーロインステーキ、グリルセット、日替わりのお魚定食、タパス(おつまみ)に自家製デザート、キッズプレートまでメニュー豊富。選びきれない幸せを味わってください。
お店のロケーションや空間も素敵
昔ながらの美しい風景を残す上関の漁港。ここに新鮮な魚介が集まります。瀬戸内海をクルーズするヨット乗りの方々が停泊し、食事に来られることもあるとか。
明るくあたたかい雰囲気の店内。天井からぶら下がるライトや大きな舵が、船上をイメージさせます。入り口にも気になるものを発見しました。
大きな鐘です。昔、船乗りだった、奥様のお父様から譲り受けたそう。大型タンカー船の警笛として使われていたものです。
二階に上がると、さらに絶景が楽しめる客席があります。春には窓から満開の桜が見える個室も。ちょうどこの日は、地元の歌手の方の懇親会で使われていました。オーダーメイドでこんなスペシャルケーキが!
飯田さんのお母様と妹さんが、この日のために作られたケーキです。「切るのが大変だから」というお客様のリクエストを聞き、取り分けやすく工夫されていました。
『瀬里家』はご家族それぞれの得意分野が生かされたカフェレストラン。
飯田さんが料理をつくり、花屋で働かれていた奥様が接客とグリーンインテリアを担当。そしてお母様と妹さんがパンやお菓子づくりをされています。
看板にある「Familia」はスペイン語で家族という意味をもちます。味や景色はもちろんですが、飯田さんご一家の作られるあたたかな雰囲気。ぜひ一度味わってみてください。
関連地域
山口県
本州と九州を繋ぐ要の場所、山口県。城下町として栄えた地域も多く、日本の近代化にあたっては数多くの歴史や偉人がこの場所から生まれました。春は桜、夏は花火と季節毎に違った表情を魅せる錦帯橋、風情ある町並み、美しい庭園に寺社仏閣。またTVコマーシャルのロケ地としても有名になった角島大橋や、雄大なカルスト台、鍾乳洞はまさに絶景。ぜひカメラを片手に旅をしてみてください。