歴史
香川観光で絶対外せない名所、栗林公園の見どころは早朝である5つの理由/香川県高松市
香川が誇る国の名勝!栗林(りつりん)公園
高松には、フランスの有名旅行ガイドで「わざわざ旅行する価値がある」と最高評価を受ける観光スポットがあります。
賑わいのある街の中心にほど近い栗林(りつりん)公園です。国の特別名勝に指定されています。
「公園」と呼ばれますが、英語表記を見るとパークではなくガーデン。緑あふれる広大な庭園です。
早朝は魅力倍増!栗林公園の見どころ・楽しみどころ
庭園散策におすすめなのが、何と言っても朝! それも早朝!
香川の観光名所・栗林公園には、朝しかない「見どころ&楽しみどころ」があるのです。
まさに早起きは三文の徳、そのワケは?
理由1.フォトジェニック!絵画のような美しい写真を撮影できるから
早朝の栗林公園には観光客の姿が見当たりません。数あるビューポイントからは園の魅力が100%詰まった絶景を楽しめます。
たとえば、ここ。
湖岸から数寄屋造りの掬月亭(きくげつてい)と南湖に浮かぶ楓の島を望みます。秋には真っ赤に染まる紅葉の名所でもあります。
そして、栗林公園といえばこの写真!
園内随一の撮影スポット「飛来峰(ひらいほう)」から西を向いてパチリ。
撮影したくなるのは、カメラ女子だけじゃないはず。歩く人の少ない朝9時までがねらい目です。
理由2.地元住民に愛される一面を垣間見られるから
観光客がいないなら栗林公園には誰もいないのか、というとそうでもありません。
早朝から近隣住民が園内を遊歩して季節の花を楽しみ、高齢者のグループは声を合わせて体操しています。
標高200メートルの紫雲山(しうんざん)を背景として、東京ドーム16個分という広さに6つの池と13の築山が配された庭園。
こんな場所で日光を浴びて身体を目覚めさせる。最高の朝活ですよね。気軽に声をかけて下さる方が多いので挨拶を忘れずに!
理由3.お気に入りの景色を独り占めできるから
栗林公園内を歩くと目の前の景色が次々と移り変わることから、一歩一景と言われます。
そんな数ある見どころをじっくり楽しめるのも早起きの特権。「芙蓉峰(ふようほう)」から北湖と赤い梅林橋を見下ろします。
次に、栗林公園が始まった場所といわれる、古い石組み。水に映る丘の石が美しく、かなりおすすめ。
腰を下ろし、朝日に照らされて輝く新緑をのんびり眺めていたら時の経過を忘れます。
理由4.庭園管理のプロの技をのぞき見できるから
16世紀後半の豪族による築庭に始まり、讃岐国領主による造園、1642年以降明治維新までの松平家11代の歴代藩主による修築。
その後県立公園として公開されるようになってからも、栗林公園の趣は数々の人の手により保たれ、受け継がれてきました。
早朝の園内では掃き掃除、剪定、見回りをする職員の方々の丁寧な仕事を間近で目にすることができます。
この箱松は栗林公園でしか見られない複雑に絡み合った樹形が特徴です。
300年以上途切れることなく人の手が入っているからこその枝ぶりは、見事。
理由5.高松に早朝着のフェリーなら時間を何倍も有効に使えるから
利用案内を見て驚くのが栗林公園の開園時間です。毎年4月から9月までは、なんと朝5時半から入園できます。
高松に旅行に来たら、うどん屋巡りのために朝早くから活動を始める方も多いのでは?
特に、大阪や神戸方面から朝5時過ぎにフェリーで到着する時は、その足で栗林公園に向かってみてください。
きっと後悔しませんから。
栗林公園 鑑賞の所要時間は?
早朝に訪れて、のんびりと鑑賞しながら過ごすなら、たっぷり3時間ほどかけて朝の散歩を楽しむのがおすすめ。
朝食は、ぜひ園内の『花園亭』の名物・朝がゆ(要予約)で。朝の清々しい空気の中で、美しい庭園を眺めながらのひと時は格別です。
栗林公園の見どころを押さえて見て回るだけなら、1時間もあれば園内を一周できます。
プラス朝がゆをいただくなら1時間半、お土産ショップにも立ち寄るなら2時間ほどを想定しておけば良いでしょう。
栗林公園では観光ボランティアガイドのサービスも行われており、ガイドさんとモデルコースを歩いた場合の所要時間は約60分です。
観光ボランティアガイドの可能時間は9:00~16:00の間で、一週間前から予約も可能。予約状況にもよりますが、当日受付もOKです。
………でもやっぱり、おすすめの訪問時間は早朝。
うんと早起きして、栗林公園の“最高の時間”を味わってみてください。
瀬戸内Finderフォトライター 堀まどか
関連地域
香川県
瀬戸大橋を介して本州と四国を繋ぐ四国の玄関口、香川県。県民のソウルフードとして親しまれている「讃岐うどん」は、県外からも多くの観光客を集めています。歴史的な観光資源と個性豊かな島々に恵まれてているのも特徴。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星を獲得した「栗林公園」、長い石段で有名な「金刀比羅宮」に加え、どこか地中海を思わせる美しい小豆島の他、せとうちの風景と現代アートを融合させた取り組みも人気を博しています。