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樹齢一千年、伝説の一本桜!/醍醐桜(岡山県真庭市)
後醍醐天皇が賞賛したという伝説の桜『醍醐桜』
醍醐桜(だいござくら)は、樹齢1,000年を越すといわれる巨桜で、のどかな里山の丘に、ただ一本、堂々と立つ姿がとても印象的です。
『新日本名木100選』にも選ばれている見事な桜で、満開時期には毎年多くの花見客でにぎわいます。
伝説によれば、元弘2年(1332年)に後醍醐天皇が隠岐へ島流しになった際、この桜を見て賞賛したといわれ、これが『醍醐桜』という名称の由来となっています。
のどかな里山に堂々とそびえ立つ醍醐桜。岡山県のみならず、中国地方を代表する桜の巨木です。
間近から見上げると、すごい迫力! 樹齢は1,000年を越すといわれます。
これが醍醐桜の太い幹、根元周囲は9.2mもあります。醍醐桜の周りは柵で保護されていますが、1箇所だけ幹のすぐ近くまで立ち入れるようになっています。
醍醐桜はアズマヒガンといわれる品種なのですが、花びらはソメイヨシノよりも小粒です。堂々と立つ姿とは対照的に、可憐な花を咲かせます。
柵の周囲に遊歩道が整備され、ぐるっと歩いて一周できるのですが、どの方角から見ても様になります。枝張りは東西南北に20m、樹高は18mもあります。
遊歩道沿いには黄色いミツマタなどの春の花々も咲いていて、醍醐桜とのツーショットを狙う人気の撮影ポイントとなっています。
周辺は起伏に富んだ地形で、かなり離れた場所からも桜が見えます。醍醐桜のビューポイントを探しながら、のどかな里山を散策するのも楽しいものですよ!
散策して少し疲れたら、近くにある休憩所にもお立ち寄りください。うどん等の軽食がいただけたり、らっきょう漬け・ゆず味噌といった地元の農産加工品が販売されています。
また、開花時期には日没から夜9時までライトアップも実施しており、幻想的な夜桜も見られます。
今年の春は、素朴な里山に立つ稀代の名桜を愛でながら、お花見散策をしませんか?
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
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岡山県
旅に出たとき一番気になるのはお天気ではないでしょうか。日本で一番雨の日が少ない、「晴れの国」岡山県。瀬戸内海特有の穏やかな気候は、農業や産業だけでなく岡山の文化も育ててきました。江戸時代からの町並みを残す美観地区、made in japanのジーンズが注目される繊維の街。鷲羽山から雄大に延びる瀬戸大橋や、牛窓から見下ろす瀬戸内海は息を飲むほどの美しさです。まさにハレの気分で岡山を歩いてみてください。
