アート・文化
世界の名画を原寸大で!モネの『大睡蓮』の庭と名画1000点/大塚国際美術館(徳島県鳴門市)

クロード・モネの集大成『大睡蓮』を自然光で鑑賞!
6月に咲き始め、夏に見頃を迎える睡蓮。
その美しさといえば、印象派の画家クロード・モネの大作『大睡蓮』でも広く知られています。
フランス北西部の田園地帯ジヴェルニーに移り、理想の庭を作っていたというモネ。
彼の作品の主要なモチーフである睡蓮を描いた作品は200点以上になるといわれます。
そんな睡蓮の画を「自然光の下でみてほしい」という本人の願いを実現すべく、このように屋外に設置されているのです。
そして、作品の周りに広がるのは夢のような睡蓮の庭!
色とりどりの睡蓮が咲き始めるのは6月頃。夏にピークを迎え9月頃まで楽しむことができます。
中には、モネが想像で描いたとされる青い睡蓮の姿も……。
まるで名画の中に入ってしまったような気分を味わえます。
世界の名画が約1000点! 約4kmの鑑賞ルート
こちらは徳島県にある大塚国際美術館。
ポカリスエットで有名な大塚グループが創立75周年記念事業として設立しました。
大塚国際美術館の特徴は、名だたる名画1000点余を一日たっぷり堪能できること!
その鑑賞ルートは約4km、約1万坪という大空間で見飽きることのないボリュームで観る人を楽しませます。
まず訪れたいのは、大塚国際美術館のみどころの一つ『システィーナ礼拝堂天井画及び壁画』を再現したシスティーナ・ホール。
入口から約40mのエスカレーターを上がった先、最初のフロアである地下3Fにあります。
システィーナ礼拝堂とは、バチカン市国内にあるローマ教皇の公邸であるバチカン宮殿にある礼拝堂のこと。
ミケランジェロの偉業である天井画と正面壁画『最後の審判』が完全再構成されています。
2000年後も鮮やか。世界初の陶板名画美術館
この美術館、実はオリジナル作品が1点もない美術館なのです。
なぜなら、本物の絵画ではなく陶器の板『陶板』に原寸大に再現した作品を展示しているから。
「世界の名画を、そのままの姿で永久に残したい!」
世界の人々の願いを実現すべく生まれた陶板化技術、そして陶板名画の数々。
陶板に忠実な色彩・大きさで再現された名画は「2000年経っても色褪せない」といわれ、実際の名画さながらの迫力を目の前で楽しむことができます。
再現といえど、6名の選考委員によって世界26カ国190余りの美術館から選定された西洋名画たち。
ピカソの『ゲルニカ』をはじめ、レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』や『最後の晩餐』、フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』、モネの『大睡蓮』、クリムトの『接吻』、ミレーの『落ち穂拾い』、ゴッホの7つの『ヒマワリ』など、古代から現代に至るまでの西洋美術の名だたる名画……その数1000点余。
そのすべてを大塚オーミ陶業株式会社の特殊技術によって陶板に再現され、日本で唯一、徳島県で世界の美術作品を体感できるのです。
本物じゃない陶板画。だから写真撮影もOK!
そしてこの美術館の特徴のひとつ、館内のすべてが写真撮影が可能ということ!
数々の名画や『スクロヴェーニ礼拝堂壁画』『システィーナ・ホール』と一緒に記念撮影も可能なんです。
「実は名画にはあまり詳しくなくて……」
そんなあなたも大丈夫。
展示作品1,000点以上のうち約100点を解説した1台500円の音声ガイドなどを利用して、西洋美術への扉を開きましょう。
また、アートコスプレなどの体験型イベントや、名画にちなんだスイーツ、ランチなど、一年を通してたくさんの行事があり、いつ何度訪れても楽しめますよ!
世界で唯一の美術館で、たっぷり一日使って芸術を堪能する休日をお楽しみください。
元記事:瀬戸内Finderフォトライター 日根野太之
関連地域
徳島県
四国八十八ヶ所のスタート地点となる徳島県。東西を山に囲まれ、扇状に広がる徳島平野、その先に広がる瀬戸内海。海の幸、山の幸に恵まれ、新鮮な食材を楽しむことができます。また目を楽しませてくれるのは本場の「阿波踊り」。見て楽しむだけでなく、観光客も参加して楽しむことができるのも魅力の一つです。瀬戸内海が魅せる鳴門の渦潮や、秘境祖谷のかずら橋、大歩危峡の川下りなど、徳島の自然も満喫してください。
