アート・文化

非日常な異空間。屋島山頂の交流拠点施設『やしまーる』/香川県高松市

非日常な異空間。屋島山頂の交流拠点施設『やしまーる』/香川県高松市

今、屋島が再加熱真っ最中。 景色もアートも食も一気に体験しよう。

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1934年に日本で最初の国立公園に指定された、香川県高松市・屋島。
その屋島山頂に2022年8月にオープンした新しい交流拠点施設が『やしまーる』です。設計者はSUO+Style-A設計共同企業体。このやしまーるは、瀬戸内国際芸術祭2022 夏会期のアート作品としても登録されています。
山頂には他に新屋島水族館や獅子の霊厳などがあり、1日かけて楽しく回ることができるエリアです。

くねくね山道を車で焦らずゆっくりと。

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交通アクセスは公式HPからどうぞ。

道は結構くねくねしている上に対向車に気をつけなければならない場面もあります。
大きな駐車場に着くのですが、そこはまだやしまーるではございません。
アプリやカーナビによってはここからまだ案内が続くので、そのまま道路沿いに進んでしまうと元来た道に戻ってしまうので、ご注意を。私を含めて、前後の車も同じ行動をしていました。
駐車場から歩いてやしまーるに向かいます。

高松市を一望!まずは景色を楽しもう。

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木に囲まれた道を進むと、やしまーるよりも先に景色が飛び込んできます。
高松市内を一望できるスポットで、夕方には素晴らしい風景が。
晴れていれば、瀬戸内海の島々もハッキリ見えて思わず写真を撮りたくなると思います。ベンチもありますので、ゆっくり景色を楽しんでみては。

近未来?生き物?曲線がオシャレな建造物。

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そんな景色から振り返ると、やしまーるがあります。
初見で「え、どこから入るの?」と少し迷ってしまいましたが、その姿は近未来を彷彿させるスタイリッシュなもの。
曲線とガラスで造られた無機物からは、生きているかのような鼓動さえ感じました。

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土地の斜面に沿って、建物も上下しており、ふわふわ浮いているようにも見える外観です。呼吸する無機物に囲まれた外の空間にはベンチや階段もあり、今後ここはさらにアートに没入できる空間になっていくのだろうと感じました。

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メビウスの輪。一周回って思った感想がこれでした。

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入口には受付カウンターがあります。そして左右に道が分かれていますが、どちらから回ってもよい感じでした。
天井が高かったり低かったり、右へ行ったり左へ行ったり。
ガラスとコンクリートの道を曲がったり上がったり、そのガラスを隔てて、急に外へ出られたり、自分の歩いている道が不思議な空間になります。

カフェや様々なイベントが行われるホールにも注目。

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施設内には期間ごとに入れ替わる店舗や、展示スペースなどもあります。
私が行った日は「Turtle Island Food&Things」さんが美味しい飲み物やスイーツを販売していました。
オリジナルグッズの販売なども行われており、今後このやしまーるが香川県のアーティストにとって一つのトレンドになっていくのではと感じました。
いつかここで写真展をやれたら素敵だなとも思いました。

楽しみ方は自分次第!

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じっくり時間をかけて回るものでもなく、めちゃくちゃ楽しめるコンテンツが常備されているわけでもない施設ですが、瀬戸内国際芸術祭2022秋会期には、源平合戦から発想を得たパノラマ展示もオープンし、「非日常」「異空間」を体験しながら、アートに溶け込む時間を作ってくれるやしまーる。

自分の感覚が研ぎ澄まされるような空間で、私は3周しました。是非、自身の楽しみ方を見つけてみてください。

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近隣施設「れいがん茶屋」

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やしまーるを楽しんだら、隣にある「れいがん茶屋」もオススメ。
席からの景色は抜群で、カップルでも1人でもご家族でも。もちろん私は1人です。
屋島ならではのスイーツもあり、スイーツと景色を同時に楽しめるカフェです。
コーヒーも美味しかったです。ちなみにやしまーると同じ建築家が設計したお店です。

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瀬戸内Finderフォトライター 日髙 慎一郎

関連地域

香川県

瀬戸大橋を介して本州と四国を繋ぐ四国の玄関口、香川県。県民のソウルフードとして親しまれている「讃岐うどん」は、県外からも多くの観光客を集めています。歴史的な観光資源と個性豊かな島々に恵まれてているのも特徴。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星を獲得した「栗林公園」、長い石段で有名な「金刀比羅宮」に加え、どこか地中海を思わせる美しい小豆島の他、せとうちの風景と現代アートを融合させた取り組みも人気を博しています。