歴史
姫路で絶対おすすめ!春夏秋冬美しい好古園で花と紅葉と城を愛でる/姫路城西御屋敷跡庭園 好古園(兵庫県姫路市)

姫路城は好古園とセットで楽しむべし
世界文化遺産・国宝の 姫路城の西に約1万坪の庭園が広がっていることを知っていますか。
それが、姫路城西御屋敷跡庭園『好古園(こうこえん)』。
発掘調査で確認された姫路城の西御屋敷跡や武家屋敷跡の遺構を活かして造られた庭園が9つもあるのです。
姫路を訪れたら、そして特に姫路城を訪れたら、ここに足を踏み入れることなく帰ってしまうのはとんでもなくもったいない。そんな素晴らしい庭園です。
国宝・姫路城を借景とするぜいたくな庭
一番の特徴は、もちろん姫路城を借景としていること。借景とは、庭の外にある風景を庭の背景として取り入れる技法をいいます。
真っ赤に色づく紅葉の背景に、壁の向こうに、そして可憐な花のかげから、ふと見上げると真っ白な姫路城がそびえています。
もうひとつの特徴は、見る者を楽しませるバラエティ。なにしろ趣の異なる庭が9種類もあるのです。
たとえば、『夏木の庭』には落葉樹ばかりが配置されていたり、『松の庭』は瀬戸内のアカマツ林をイメージして造られたりといった具合です。
さらに、手入れが行き届いた好古園には、春夏秋冬どんなときに訪れても私たちの目を楽しませてくれる季節のバラエティもあります。
『御屋敷の庭』にあるレストラン『活水軒』では池や紅葉を眺めながら食事が楽しめるのですが、ここは初夏が特におすすめです。『ざる夢そば・穴子天ぷら』の向こうに青紅葉。いいでしょう?
姫路で紅葉といえば好古園
この青紅葉が、秋になると言うまでもなく真っ赤に燃え上がり、好古園は紅葉を楽しもうと多くの人で賑わいます。
夜には園内の色付いた木々がライトアップされ、昼間とは違った静かでロマンチックな雰囲気に包まれます。
好古園は、2022年に開園30年を迎えます。姫路城の真隣という史跡にふさわしい庭園をその目で見てみてください。そして、姫路城を好古園から見上げてみてください。
「姫路城・好古園 共通券」を買ってよかった! と思わず感極まって叫びたくなるに違いありません。
瀬戸内Finderフォトライター 堀 まどか
※感染症対策に配慮した上で撮影を実施しています。
関連地域
兵庫県
瀬戸内海と日本海の2つの海に面し、中央には中国山地が延びる兵庫県。古くから貿易の拠点として発展してきた商業地と豊かな自然が残る兵庫県は、観光地としての見所も数多く存在します。異国文化漂う神戸の町並み、白く輝くように美しい姫路城、せとうちの海で大きく育った明石のタコや、四季の花々を楽しむことができる淡路島。買い物、温泉、歴史や文化、そして自然。どれをとっても一級品の旅が楽しめる場所です。
