アート・文化
エヴァファン必見!宇部新川駅に行ってきた/山口県宇部市
アニメ作品の舞台となった土地を訪ね、その世界を追体験する聖地巡礼が幅広い世代に広がりをみせています。
この度、足を運んだのは、2021年に市制施行100周年を迎えた山口県宇部市。
一般社団法人アニメツーリズム協会による全世界のアニメファンが選んだ「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」にも選ばれています。
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の舞台のモデルのひとつとなった宇部新川駅を起点に宇部のまちを歩きながら、テレビシリーズから四半世紀にわたり紡がれてきたエヴァの世界観に浸ってきました。
宇部市で「まちじゅうエヴァンゲリオン」開催中
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」公開から1年、庵野秀明総監督の生まれ故郷の宇部市では、興行収入100億円突破と市制施行100周年を記念したイベント「 まちじゅうエヴァンゲリオン」が開催されています。
イベント自体は2021年12月からスタートしていますが、2022年3月12日から新たに 『ときわミュージアム』でのフィギュア展「海洋堂エヴァンゲリオンフィギュアワールド」、そして宇部市内の飲食店等が趣向を凝らし、エヴァンゲリオンに関連したメニューを提供するグルメフェアがはじまっています。
フィギュア展ではアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズなどの名場面を海洋堂フィギュアで再現してあり、会場には高さ約2メートルのエヴァンゲリオン初号機も!
また、グルメフェアでは、宇部の飲食店等がエヴァンゲリオンにちなんだオリジナルメニューを展開し、オリジナルグッズがもらえるスタンプラリーも同時開催しています。
イベントは2022年5月8日まで、聖地巡礼と合わせて行くなら今がチャンスですよ。
のどかな田園風景を走るローカル線で宇部新川へ
宇部新川へは、山陽新幹線の新山口駅で降りたあと、新山口から宇部を結ぶローカル線、宇部線を利用しました。
畑や田んぼなど、のどかな風景を車窓から楽しめますが、周防灘に沿って走っていることもあり、床波付近では瀬戸内海のオーシャンビューに目を奪われます。
電車に揺られること約50分、ようやく宇部新川駅に降り立ちました。
宇部新川駅3番ホームには、見覚えのある階段が! 思わず、駆け上りたくなりませんか?
きっと脳内で宇多田ヒカルの「Beautiful World」が流れだすはず。
構内の椅子に座って、しばし、自分とエヴァとの思い出に浸ります。
JR宇部線は、朝夕は1時間に2本、日中は1時間に1本ほどの運行ですが、せっかくなので、電車の接近メロディーも聴いてほしいです。
車で宇部新川に来ちゃったよ! という人は入場券を購入して駅構内を見学しましょう。
入場券のスタンプがエヴァンゲリオンデザインなのも嬉しい!
エヴァンゲリオン完結記念の宇部新川駅スタンプとともに、記念に持ち帰ることができますよ。
エヴァンゲリオンゆかりのまち歩き
続いて向かったのは、 宇部市中央銀天街です。
2014年に展開された、商店街の空き店舗シャッターにエヴァンゲリオンを題材としたイラストを描いた「エヴァ・シャッタープロジェクト」。商店街の一角にアスカとレイのイラストがありました!
ちょっと足を伸ばして、こちらもエヴァファンならピンとくる、見覚えのある風景、UBE㈱周辺まで歩いてみました。
宇部のまちをぐるりと歩いて、再び宇部新川駅付近まで戻ってきました。
歩き回って小腹が空いたので、「 中華そば 一久」に入りました。宇部市内に多くの店舗を持つ、宇部ラーメンの代表格です。
なんと、こちらは「新劇場版:序」の買い物シーンで、カップ麺として登場しているものなんです。ちゃんと「宇部ラーメン」「一久」と描かれているんですよね!
豚骨を砕いて煮込んだという豚骨100%のスープは、見た目ほどコッテリしておらず、ストレート麺がほどよく絡んで、やさしい味わい。あっという間に完食してしまいました。
以前はカップ麺も販売していたらしいのですが、残念ながら今は販売終了していて、店内ではこちらのお土産ラーメンを購入することができます。
目に焼き付けて帰りたいあの線路
エヴァゆかりのまち歩きもそろそろ終盤。最後に「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」のポスターに使われたのでは? と言われている線路を目指します。
宇部新川駅を背にして左手にある「松島町商店街」入り口から少し歩くと、宇部新川駅から琴芝駅の間にある島通踏切があります。
線路のずっと向こうには分岐線路があり、手持ちのカメラでは思ったように撮るのは難しかったですが、何度もシャッターを押さずにはいられませんでした。
“さらば、全てのエヴァンゲリオン”
エヴァンゲリオンがテレビで放送されてから、四半世紀。
物語としては完結しましたが、ゆかりある場所を訪ねることで、キャラクターが見た景色や感覚を味わえるのが、聖地巡礼の醍醐味。
お気に入りのシーンや忘れられないセリフを胸に、宇部のまちを歩いてみませんか?
5月8日まで開催のイベント「まちじゅうエヴァンゲリオン」と合わせて、宇部のまちをぜひお楽しみください。
瀬戸内Finderフォトライター 三桃みえこ
※感染症対策に配慮した上で撮影を実施しています。
関連地域
山口県
本州と九州を繋ぐ要の場所、山口県。城下町として栄えた地域も多く、日本の近代化にあたっては数多くの歴史や偉人がこの場所から生まれました。春は桜、夏は花火と季節毎に違った表情を魅せる錦帯橋、風情ある町並み、美しい庭園に寺社仏閣。またTVコマーシャルのロケ地としても有名になった角島大橋や、雄大なカルスト台、鍾乳洞はまさに絶景。ぜひカメラを片手に旅をしてみてください。