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御船印を集めてめぐる、1泊2日の船旅島旅/小豆島〜牛窓〜前島(香川県、岡山県)

御船印を集めてめぐる、1泊2日の船旅島旅/小豆島〜牛窓〜前島(香川県、岡山県)

旅の記念に集めよう!船会社のオリジナルデザインが魅力の御船印

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御朱印の船版である「御船印」をめぐる「 御船印めぐりプロジェクト」。北海道から沖縄まで、全国63の船会社が参加して、オリジナルの印を発行・販売しています (2022年1月時点)。もちろん、瀬戸内海を運航する船会社も参加中! 
1泊2日で数社の船に乗り、一度の旅で御船印を何枚も集めたいですよね! 島旅も楽しめる、オススメのモデルルートをご紹介します。

1泊2日で3社4枚を集めるモデルルートはこれ!

今回は、ジャンボフェリーと国際両備フェリーに乗って小豆島を旅して、そのあとは岡山県の牛窓(瀬戸内町)から前島フェリーで前島に行くプランです。

1日目
06:00 神戸フェリーターミナル発(ジャンボフェリー)
09:20 小豆島着

2日目
07:00 小豆島土庄港発(国際両備フェリー)
08:10 新岡山港着
11:10 牛窓港発(前島フェリー)
11:15 前島港着

スポット1:ジャンボフェリーのうどんとオリーブで島旅スタート!

Day 1|神戸三宮フェリーターミナル

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1日目の早朝、神戸三宮フェリーターミナルをジャンボフェリーで出航。港までは、三宮駅付近からバスが運行しているので、利用すると便利です。

乗船券を買って、いざ出発! 
仄暗い空が少しずつ朱色を帯びていきます。寝静まっているような時間に移動すると、旅情を覚えますよね。

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船内は、大正ロマンのような、レトロで豪華な印象を受けます。
ジャンボフェリーは、神戸〜小豆島〜高松を運航する船で、「こんぴら2」と「りつりん2」の二隻が運航しています。

今回乗船したのは「りつりん2」で、就航したのが1990年なので32歳! 船はその時代をよく表しているので、32年前にタイムスリップしたような気分になります。

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まずは、売店横のうどんコーナーで朝食を食べましょう! たくさんあるメニューから「にゃんこうどん」を注文。かつお節、つくだ煮、オリーブでネコの顔になっています。

つくだ煮もオリーブも小豆島の名産品。すでに、小豆島の旅がスタートしています。

ちなみにジャンボフェリーは、「ニャンコフェリー」の愛称でも親しまれ、船体のデザインもネコになっています。下船後にぜひぜひ、チェックしてみてくださいね!

スポット2:明石海峡大橋と朝日のコラボ風景をお見過ごしなく

Day 1|明石海峡大橋

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おすすめは、明石海峡大橋の下をくぐる瞬間。間近に見ると、圧巻の迫力でした。
瀬戸内海の東から西へと向かっているので、デッキからは、朝日と明石海峡大橋のコラボレーションが見られます!

超力作、日本で唯一の「飛び出す御船印」!

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御船印の購入は売店で。ジャンボフェリーの御船印は、驚きの飛び出す御船印! 折り畳まれた状態の御船印を開くと、小豆島のオリーブの木が立ち上がります。そして、神戸市のイラストレーター有村綾さんによる、小豆島を中心にしたかわいらしいイラストが広がります。

御船印の制作には、およそ半年ほどかかったそうです。社員さんたちが、印刷会社と相談を重ねて、何度も試作品をつくり、ようやくできたとか。1枚1,000円も納得の力作です。

御船印用の公式印帳「船印帳」に貼り付けても、厚みがでないよう配慮されています。乗船の記念になることはもちろん、「小豆島は行ってきたぞ!」という旅のお土産になりますね!

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御船印に、「ハート型のオリーブの葉を探してみよう!」と書いてあります。
オリーブは世界的に平和の木されていますが、さらに小豆島では、「ハート型のオリーブの葉を見つけると幸せになれる」と言われています。葉っぱの先端がくぼんでハート型になっているオリーブの葉を島で見つけてみてください。
でもまずは、御船印の飛び出すオリーブの木で見つけちゃいましょう!
ちなみにレディースルームの座席はオリーブ柄です。ここにも、ハート型の葉っぱがあるそうです。ぜひ探してみましょう!

スポット3:小豆島は東から西へ、観光スポットをおさえて巡ろう

Day 1|小豆島 坂手港

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9時20分に小豆島の坂手港へ到着! 降りて船を見送ると、かわいらしいネコの尻尾をふりふりと揺らしながら、高松のほうへ向けて出発していきました。
ジャンボフェリーは、今年9月に新造船が就航予定! どんな船か楽しみです。

さて、島の東側にある坂手地区は、醤油の蔵元が点在する「醤の郷」や「二十四の瞳映画村」が近くておすすめ。
乗り捨てできる(違う地区でも返却できる)レンタカーを借りると楽チンです。

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坂手地区から西側へ行けば、途中で「道の駅小豆島オリーブ公園」があり、人気のギリシャ風車やオリーブ記念館があります。自然をとことん満喫したい場合には、そこから山側へ向かうと、大人気の「寒霞渓」。

2日目(翌日)の朝は、国際両備フェリーで岡山県へ向かうので、島西部の土庄地区へ移動しながら観光すると良いと思います。

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ランチは、小豆島で唯一の新しい酒会社である「小豆島酒造MORIKUNI」で。こちらは、35年ぶりに島の地酒を復活し、手作業で良質な酒造りをしていると人気。
しかも、「日本棚田百景」や「里山百選」に選ばれている中山地区千枚田で育った酒米を使っているのです。

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スポット4:国際両備フェリーは、子供も大人も楽しめる!

Day 2|小豆島 土庄港

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2日目の朝、国際両備フェリーで小豆島の土庄港を出航!

国際両備フェリーは、土庄港と新岡山港を行き来しています。時期によって、「おりんぴあどりーむせと」と「おりんぴあどりーむ」、他社1隻の船が交代で運航しているので、事前に船会社さんへ運航時間を問い合わせれば間違いなし。

今回は、2019年に就航したばかりの「おりんぴあどりーむせと」に乗船したかったので、船会社さんに確認して朝1便(7:00発)にしました。

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船内のデッキ部分はウッドデッキになっていて、3階にはブランコと滑り台が設置されています。見ているだけで、童心にかえってワクワクしてしまいますね。

小豆島を出ると、日が昇る前のピンク色の空がないだ海に映り込み、とても幻想的。土庄港にはごま油の工場もあるので、香ばしい香りが潮風にのって鼻につき、最後まで楽しめました。

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4階の展望デッキは360度のパノラマが広がり、四方の多島美に目を奪われますが、それより目を引いたのは、世界中で大人気のアニメ『チャギントン』のキャラクター「ウィルソン」のミニトレイン。

大人も乗れるので、親子で楽しめますね! 運休日もあるとのことですので、詳しくは船会社さんにお問い合わせください。

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さまざまな船がありますが、客室に入ってすぐにキッズルームがあるのは珍しいと思います。とことん子ども目線を大切にしている、ファミリーに優しい船です。

リゾート気分で瀬戸内海クルージング!

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「おりんぴあどりーむせと」はリゾート気分を満喫できる船。

オススメは、4階の展望デッキにある船先端の客席。気持ちの良い潮風に当たりながら、売店でコーヒーを買ってデッキで飲みながら読書したり、変わりゆく島々の姿形を心ゆくまで眺めたり。ちょっとリッチなクルージング気分を味わえます。

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2階の船内客席エリアには売店があり、オリジナルコーヒーや軽食を購入できます。

御船印も購入可能。ただし、早朝発の1便は売店が開いていないので要注意! 1便の場合は、新岡山港に到着後、ターミナルで御船印を購入できるので安心してくださいね。

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団体客やイベント向けのビュースイートルームは、貸切用の客室です。なんと、素麺流し用の台が設置されています! 小豆島の素麺を使うそうですよ。
これには大人もはしゃいでしまうこと間違いなし。

もちろん、壁はほぼすべてがガラス張りなので、外の景色もバッチリ見られます。

スポット5:瀬戸内海の色と、小豆島の思い出が詰まった御船印!

Day 2|新岡山港

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新岡山港に到着後、連絡バスが待機しているので岡山駅までは移動も楽チン。
ただ、その間10分しか時間がないので、急いで御船印を買いにいきましょう!

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1枚300円です。瀬戸内海らしい優しい青色の1枚。イラストは、エンジェルロードと小豆島オリーブ公園のギリシャ風車が描かれています。
島の思い出にもなる御船印ですね。

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ちなみに、国際両備フェリーは、高松港(香川県)行きの便もあり、同じグループ会社の瀬戸内観光汽船は、小豆島と日生(岡山県)を結んでいます。
すべての船にそれぞれの御船印があるので、全種類コンプリートしてみてくださいね!

新岡山港では、「おりんぴあどりーむ」の御船印も買えるので、気になる方はぜひ2枚ゲットしてみては。

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新岡山港では、小豆島特産のオリーブの搾り果実を食べて育ったオリーブ牛を100%使用した「オリーブビーフバーガー」や、瀬戸内海で取れた鯛を使った「鯛フィッシュバーガー」も販売しています。時間があれば、ぜひ召し上がってみてはいかがでしょうか。

スポット6:東洋のエーゲ海・牛窓から前島フェリーで船旅!

Day 2|牛窓港

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新岡山港からは、連絡バス(岡電バス)に乗り継げるので、車のない人でも安心して岡山駅まで行けます。所要時間は約50分。
岡山駅に着いたら、電車で邑久駅に行き、そこでまた両備バスに乗り継いで、20分ほどで牛窓港へ行けます。

牛窓港からは、前島フェリーの「第七からこと」に乗って前島へ! 所要時間はたったの5分です。

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牛窓は、日本で初めて「東洋のエーゲ海」と謳われたところ。昭和57年に、ギリシャのレスボス島ミティリーニ市と姉妹提携の調印がなされました。
ミティリーニ市長が牛窓の風景を見て、「エーゲ海のようだ」と言ったために、東洋のエーゲ海と呼ばれるようになったそうです。

牛窓はオリーブ栽培も盛んで、小豆島のオリーブを持ってきたのが始まり。

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前島は、牛窓の沖合300mにある島で、豊かな自然から「緑島」とも呼ばれます。島全体が国立公園。

島周辺には、時折イルカ科のスナメリが泳いでいるのを見ることができます。かつては、瀬戸内海全域で目撃されていたスナメリも、高度成長期に激減してしまい、現在生息が明らかとなっている地域は前島含めてごくわずか。

島東部の東山では、江戸初期の大阪城築城の残石群が見られます。そして、展望台から望む景色は、絶景のひと言に尽きます!

スポット7:冬の風物詩・牡蠣小屋で船員さんと交流ができる!

Day 2|前島

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前島に到着後、乗船者は皆そろって牡蠣小屋へと向かいます。冬季だけ、前島フェリーが船着場の目の前に牡蠣小屋をオープンしているのです。

ところで前島は、今も昔も農業の島。島を散策すると、野菜畑が広がる牧歌的な光景が見られます。昔は、各家で収穫した野菜を各自の農船に乗せて島外へ売りに出ていたようですが、それよりはみんなでお金を出し合って、一つの船にまとめて売りに行こう!となったのが前島フェリーなのです。

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牡蠣は前島近くの海で獲れた地元産。
籠に入った牡蠣は、海という生簀から引き上げられて、新鮮度抜群です。お客さんが自ら牡蠣を選べるなんてスゴい!

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牡蠣小屋の中で、さっそく炭火で焼いていただきます! 牡蠣のアヒージョや牡蠣飯、サザエの壺焼きなど、サイドメニューもおすすめ。

言わずもがな、とっても美味しくて、あっという間に一人で1キロを食べ尽くしてしまいました!

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牡蠣小屋のスタッフには前島フェリーの船員さんもいるので、声をかけてみたらいろいろな地元話・マニアックな船の話を聞かせてくれます。

ついつい花より団子になりがちですが、せっかくの機会なので、交流してみてはいかが?

御朱印好きの船員がこだわった御船印が、レトロでかわいい

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前島フェリーの御船印を買うのも忘れずに。フェリーは、「第七からこと」と「まえじま丸」の2隻が就航しています。行きと帰りで両方の船に乗れば、2枚の御船印をゲットできます(実際は乗船していなくても購入は可能です)。

販売は、前島フェリー事務所内で。声をかければ、その場で日付を記入してくれます。船の絵が描かれていますが、全体的にレトロでかわいい。

ちなみに、第七からことは2022年12月頃に引退予定で、引退を惜しんだ限定御船印を出すかも……!とのこと、楽しみですね!

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実は、船員の竹原さんという方が、3年前から船の御朱印を作りたいと思っていたそうです。御朱印を集めるのが趣味で、全国津々浦々さまざまな神社仏閣の御朱印をお持ちだとか。

「今回、御船印めぐりプロジェクトに参加することになって、自分が欲しい御船印のデザインを考えてみました!」とのこと。
福々しさと船旅の記念が合わさった素敵な御船印です。

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船員さんも、「御船印を買ってくれる人には、どこから来たの?なんて話すきっかけができて、僕たちも楽しんでいるんです」とおっしゃっておりました。

御船印は、前島に渡らないと買えませんが、船員さんとも交流ができ、出合える景色も変わるので、牛窓から5分の船旅に挑戦してみてくださいね。

今回、1泊2日で3社をめぐり、4つの船に乗ることができました。御船印も4枚ゲット!
まだまだ瀬戸内海の船旅・島旅を続けたいと思います!

御船印を集めて、マスター制度の称号に挑戦!

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御船印めぐりプロジェクトでは、20社をめぐると「一等航海士」、さらに40社をめぐると「船長」の称号がもらえるマスター制度があります。
ぜひ、船旅をしながら称号を目指してみてはいかがでしょう?
詳しくは 御船印公式HPのコチラのページをチェック!

関連地域

香川県

瀬戸大橋を介して本州と四国を繋ぐ四国の玄関口、香川県。県民のソウルフードとして親しまれている「讃岐うどん」は、県外からも多くの観光客を集めています。歴史的な観光資源と個性豊かな島々に恵まれてているのも特徴。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星を獲得した「栗林公園」、長い石段で有名な「金刀比羅宮」に加え、どこか地中海を思わせる美しい小豆島の他、せとうちの風景と現代アートを融合させた取り組みも人気を博しています。

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