グルメ・おみやげ

栽培と醸造を手がける松本英也さんは日本のワインの本場、山梨で学び、北海道富良野市で8年、静岡県伊豆市で10年、ワインづくりをしてきました。

栽培と醸造を手がける松本英也さんは日本のワインの本場、山梨で学び、北海道富良野市で8年、静岡県伊豆市で10年、ワインづくりをしてきました。

ブドウ栽培からワイン醸造まで。 本格ワイナリー「ドメーヌ ピノ・リーブル」

山口県周防大島町に、ブドウ栽培からワイン醸造まで一貫して行う本格ワイナリーがあります。
「ドメーヌ ピノ・リーブル」。理想のワインをとことん追求し、メンバーシップ制でその年にしかできない味わいを提供しています。

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栽培と醸造を手がける松本英也さんは日本のワインの本場、山梨で学び、北海道富良野市で8年、静岡県伊豆市で10年、ワインづくりをしてきました。

伊豆では国産ワインコンクールで最優秀金賞を受賞するなど輝かしい実績を重ねていましたが、2013年に周防大島に移住。ゼロからワインづくりを始めたのです。

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ぶどう畑の広さは約90アール。品種は大学時代にワインづくりを学ぶ際に育てた、原点とも言えるヤマソービニオン。島の明るい陽光の中で大切に育てられています。

松本さんのお祖母様が暮らす周防大島は、幼少期から全国を転々としていた松本さんにとって、帰省した時に見ていた、みかんのたくさんなる景色が「ふるさと」の原風景になったそうです。

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松本さんにはワインづくりの確かな哲学があります。

生涯、自ら育て、自ら仕込むワイン農家であること。
決まったレシピを持たず、年ごとに違うブドウの育ち方に合わせて、その特徴を最大限に生かすワインの作り方をしていくこと。
畑にあるすべてのブドウの状態を把握し、手になじむ手動の醸造機器を使って妥協のないワインにするために必要最小限の量で生産すること。
仕事という概念ではなく、日々の生活としてブドウづくりをし、最大限の愛情を注ぐこと。

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瀬戸内海の周防大島で本当にいいワインができるの?と思う方もいるかもしれませんが、2016年の初収穫では、松本さんがこれまで見たこともないほどいいブドウができ、身震いしたほどだそうです。

粒が小さく、ひとつひとつが程よくばらけ、熟れると同時に房の周囲の葉が自然に落ちる理想的な出来に「ここでも自信を持ってやれる」という手応えを得たと言います。

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できたお酒について、松本さんは一切説明をしません。飲んだ人がそれぞれイメージをふくらませ、そこに広がる「物語」を感じてほしいからです。

ある年のボトルには蜂の絵が描かれています。例年より蜂が多く、蜂にかまれたブドウが自然発酵を始め、野性味ある味に仕上がったそうです。その年の物語が一本に閉じ込められ、飲みながら振り返ることができる。それがワインの醍醐味と松本さんは話します。

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周防大島ならではの一品も生み出しました。みかんを仕込んだお酒「シセラ」。みかんにこんな可能性があるのかと驚かされるほど、凛とした味わいと独特の深み。

ブドウができるまでの数年、生活の糧を得るために栽培を続けてきた温州みかんがオリジナルの果実酒に結びついたのです。皮も種も一緒に発酵させるため、苦味や酸味を確かめながら何度も試行錯誤し、栽培の仕方も食用みかんとは変わってくるそうです。

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メンバーシップに登録すると、年に一度、1月ごろから定期便としてワインやシセラが届きます。
また、不定期でウェブショップや事前予約の店頭で販売することもあります。
ぜひ飲んでみたいという方は、ホームページから申し込んでメンバーになるか、メルマガ登録で情報を得ることができます。

瀬戸内海で生まれた本格ワイン、ぜひ一度ご堪能あれ!

写真提供:ドメーヌ ピノ・リーブル

瀬戸内Finderフォトライター 堀永 州平

※感染症対策に配慮した上で撮影を実施しています。

関連地域

山口県

本州と九州を繋ぐ要の場所、山口県。城下町として栄えた地域も多く、日本の近代化にあたっては数多くの歴史や偉人がこの場所から生まれました。春は桜、夏は花火と季節毎に違った表情を魅せる錦帯橋、風情ある町並み、美しい庭園に寺社仏閣。またTVコマーシャルのロケ地としても有名になった角島大橋や、雄大なカルスト台、鍾乳洞はまさに絶景。ぜひカメラを片手に旅をしてみてください。