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ワーケーションや田舎暮らしに!『はじまりの家』でお試し暮らし体験/広島県安芸太田町

ワーケーションや田舎暮らしに!『はじまりの家』でお試し暮らし体験/広島県安芸太田町

安芸郡太田町は広島県の北西部に位置し、広島県最高峰の恐羅漢山や日本棚田百選に選ばれた井仁の棚田、国の特別名勝に指定される三段峡など、県下有数の観光スポットを有する自然豊かな町。しかも高速道路を利用すれば広島市中心部から一時間足らずとアクセスもいいとあって、広島を代表する観光スポットの一つになっています。

この恵まれた環境を、田舎生活を実際に体験したい方や、安芸太田町への移住を検討している方にぜひ体感してもらいたいと、町内の空き家をお試し住宅として開放する『はじまりの家』プロジェクトが始まりました。

みんなにとって「はじまり」になる家

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このプロジェクトを中心となって進めているのが「一般社団法人地域商社あきおおた」の水口さん(写真右)と後藤さん(写真左)。この二人が今回の取材をアテンドしてくれました。

水口さんは生まれも育ちも安芸太田町という生粋の地元民。一方、後藤さんは大阪で警察官を務めた後、自然豊かな場所で子育てをしたいと安芸太田町へIターンした移住経験者。町のことを知り尽くした水口さんと、安芸太田町を俯瞰して見ることができる後藤さん、なかなかの名コンビです。

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ではさっそく、中に入ってみます。玄関先のレトロな外灯もいい感じ。表札はゆかりのあるデザイナーに作ってもらったそう。家をイメージするやわらかなフォルム。「煙突から流れるように、自由なかたちに変化していくイメージ」で文字は配置されたとか。

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家自体が少し小高い場所にあるため、玄関・庭からの眺望は抜群。ご覧の通り、山の谷間を縫うように流れる川や広島市内に向かって走る国道191号線を眺めることができます。この日は少し曇っていたのですが、それもまた絵になる田園風景です。

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この家は昭和35年に建築された築60年になる物件だそうですが、状態が非常によかったため、古民家の良さを残しつつ、トイレやお風呂など水回りを中心に使いやすくリノベーションされました。安芸太田町には空き家が約950軒もあるそう。一つでも多くの空き家がこうして生まれ変わるといいですよね。

この「はじまりの家プロジェクト」は無印良品 広島パルコと協業で進められているのも一つの特徴で、室内には無印良品の家具やファブリックが部屋のあちらこちらで、心地よさそうに鎮座していました。

日帰りでワーケーションやテレワークも体験可!

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『はじまりの家』には寝室が1つとそれ以外に個室が2つあり、家族やグループでもゆったりと泊まれます。個室にはワークデスクはもちろん、冷暖房やWi-Fiも整備されており、テレワークをしながら移住を検討する、なんて使い方もできるんです。

私も取材中に1時間ほど自由な時間をいただき、窓向きにワークデスクが設置されたこのお部屋で一人過ごしたのですが、心地いい静けさに包まれて仕事がはかどる、はかどる!
部屋のしつらえも好みにぴったりで、こんな「わたしの部屋」がほしい!と心から思いました。

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もう一つの個室も、心がしっとりするような素敵な設え。角2面には大きな木枠の窓。昭和チックなすりガラスがなんとも良いです。窓から差し込む陽がとても柔らかで、とにかく全てがやさしい。おばあちゃん家のような、実家のような。シンプルにただただ落ち着きました。

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木枠の窓にはこんな鍵が。ああ素敵。

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トイレに2つ並ぶ小窓を見て思わず「かわいい!」と写真を撮ったのですが、これは男子用と女子用に分かれていたトイレをリフォームして一つの空間にした名残なのだそう。古民家ならではの設えをデザインとして生かす。それこそ空き家活用の醍醐味でもあります。

暮らすように過ごして田舎の日常を体験

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自然豊かな安芸太田町には名産品もたくさんあります。その中から後藤さんが今回の取材のためにいくつかピックアップして用意してくれました。

恐羅漢山にあるトチの木からとれたハチミツや、祇園坊柿の干し柿で作ったチョコ菓子はお取り寄せとしても好評なのだとか。また「よしおのたい焼き」は、店には行列ができる人気ぶりだそうで、お取り寄せ用に冷凍品も販売されているのだそう。

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そんな名産品を使って後藤さんが「僕の大好物なんです」と作ってくれたのが、ハチミツトースト。食パンに干しイチジクを載せて上からハチミツを……って、ちょっとかけすぎじゃないですか〜??と心配すると、「これくらい甘いのが田舎っぽくていいでしょ(笑)」と後藤さん。
トチの木のハチミツには独特な芳香があるのですが、それが一緒に用意してくれたハーブティーと相性抜群で、とってもとっても美味しかったです!

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キッチンには電子レンジやトースター、鍋、食器など最低限のキッチンツールは揃っているので、食事は自炊可能です。置いてある食器もなんだか実家っぽい。

「移住を検討するときに、町の空気感や生活を肌で感じるのは大切なことだと思います」と後藤さん。都会に比べればやっぱり不便であることは間違いありません。けれど、それを上回る良さを感じることができたなら、それは「はじまり」のサインなのかもしれません。

田舎の自然を体験するプログラムも充実

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ただ暮らしを体感する以外にも、安芸太田町を満喫する様々な体験プログラムも用意されています。カヌーやSUP、森林セラピーなどの自然体験から、陶芸や木のブレスレット作りといったもの作り体験(別途申し込みが必要)も合わせて楽しめます。

申し込みの際に、安芸太田町に求める一日の過ごし方を相談するとぴったりのおすすめ体験を紹介してくれるそう。実は今回の取材の前にもお電話をいただき、私にぴったりの体験を考えてくれました。

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おすすめされた体験は、一つが個室で仕事するワーケーション体験(これは申し込み不要です)と、もう一つが焚き火体験。焚き火がしたいと伝えたわけではないんですが、私の普段の行動や趣味から焚き火体験がいいと思いついたのだそう。本当に焚き火に興味があったので、大喜びでお願いしました。

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この焚き火台は安芸高田市の事業者さんがつくって販売しているもの。「ちゃんと火がつくかなあ」と心配そうな水口さん。実はこの日が焚き火台デビューだったそう。バーナーを使って着火します。

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すると、一気に炎がまわって、着火した水口さんも驚くほど完璧な焚き火が完成しました。
さっそく3人で焼きマシュマロ体験。実は焼きマシュマロ、初めて食べたんですが(菓子としてのマシュマロは食わず嫌いでした)めちゃくちゃ美味しい! このシチュエーションだからこそかもしれませんが、ほんと美味しかった。

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甘味でお腹も満たされ、車の走る音も聞こえない心地いい静けさの中で、焚き火の炎をぼーっと眺めていると「何もないけど、それもいいでしょ」と後藤さん。その言葉通り、何もないことも贅沢であると、感じいった一日でした。

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この『はじまりの家』は安芸太田町にとっても、移住を考える人にとっても、いろいろな「はじまり」になる家。「田舎の良さ、逆に不便さもじっくり体験してほしい」と後藤さんがいえば、「ずっと住んでいるとわからないけど、僕らにとっては当たり前なことをここで面白がってもらえたら」と水口さん。

田舎で子育てしてみたいという方、ワーケーションや二拠点生活を考えている方、この『はじまりの家』で移住をお試ししてみてはいかがでしょうか?
あなたにとっての新しい「はじまり」がここで見つかりますように。

瀬戸内Finderフォトライター イソナガ アキコ

※感染症対策に配慮した上で撮影を実施しています。

関連地域

広島県

「嚴島神社(宮島)」と「原爆ドーム」という2つの世界遺産を有し、国内外から多くの旅行者が訪れる広島県。広島風お好み焼き、牡蠣、レモンといった定番グルメから、化粧筆の代名詞ともなった熊野の筆づくり、かつての軍港の姿を残す呉の街並み。根強いファンが多い地元球団やサッカーチームの観戦も見逃せません。また近年では、サイクリストの聖地「しまなみ海道」や、連なる島々を飛び石に見立て名付けられた「安芸灘とびしま海道」など多島美景観を実際に体験・体感できる観光も人気です。