歴史
絶対行きたい!桜がきれいな山口県の神社仏閣まとめ5選
①大内文化の最高傑作/瑠璃光寺五重塔(山口市)
かつて大内氏の文化が花開いた山口。国宝『瑠璃光寺五重塔』はその最高傑作といわれ、奈良の『法隆寺』、京都の『醍醐寺』にある五重塔と並んで「日本三名塔」に数えられています。建造は約600年前の室町時代。山口は「西の京」と呼ばれ、京都と並ぶ文化都市として栄えました。
春の桜、夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪景色、と四季折々に異なる表情を見せる瑠璃光寺五重塔ですが、ゆっくり散策するならやっぱり春がベストシーズン。園内には維新ゆかりの場所や長州藩毛利家の墓所、手を叩いたり足踏みしたりすると音が返ってくる「うぐいす張りの石畳」などもあります。
歩き疲れたら、あめ湯や甘酒でほっこり。やさしい甘さで元気をチャージして、次のお花見スポットに繰り出しましょう!
②梅はもちろん桜も必見/防府天満宮(防府市)
学問の神様・菅原道真を祀った日本最古の天満宮として知られる『防府天満宮』。福岡の『太宰府天満宮』、京都の『北野天満宮』とともに「日本三大天神」に数えられています。天神様といえば梅! と思ったあなたは、なかなかの歴史通。境内には道真公が愛した梅の花がたくさん植えられています。
しかし桜も負けてはいません。桜の季節、社殿に隣接する登録有形文化財『春風楼』から市内を見下ろせば、桜が咲き誇る様子が一望できます。さらに天神山公園にも桜の木が多く、たくさんの花見客でにぎわいます。「花より団子」という人は、境内で売られている天神餅も要チェック!
道真公は防府の地をすっかり気に入り、自分が死んでも魂は必ずここに帰ってくると約束したとか。防府天満宮は道真公が九州で亡くなった翌年、904年に創建されました。
③境内には世界遺産も!/松陰神社(萩市)
山口の歴史散策で外せないのが『松陰神社』。境内には「明治日本の産業革命遺産」の一つとして2015年世界遺産に登録された『松下村塾』もあります。ここで学んだ久坂玄瑞、高杉晋作などが後に明治維新を成し遂げたと思うと感動もひとしお。当時のままのたたずまいに熱いものがこみ上げます。
松陰神社の祭神はもちろん吉田松陰。境内では桜が枝を大きく広げ、参拝客を迎えてくれます。松陰神社のそばを流れる月見川沿いにも桜並木があり、のんびりそぞろ歩くのもオススメです。
吉田松陰グッズを手に入れたいなら、境内の宝物殿『至誠館』へ。手ぬぐいなどは観光の記念に最適です。ほかにも『吉田松陰歴史館』など見どころはまだまだたくさん。ぜひゆっくり時間を作って出かけましょう。
④歴史ある温泉郷のお花見スポット/大寧寺(長門市)
日本海に近い長門湯本温泉郷にたたずむ『大寧寺』。室町時代、山口に栄華を極めた大内氏終焉の地としても知られる曹洞宗の名刹です。広い境内には江戸時代に再建された本堂や、大内義隆が顔を映して最期を悟ったと伝えられる『姿見の池 かぶと掛けの岩』などがあり、古い歴史をしのばせます。
春は桜の名所として知られ、市内外から多くのお花見客が訪れます。見どころは本堂の前から『長門豊川稲荷』へと続く参道。満開の桜に覆われた道をそぞろ歩けば、静かな感動に包まれます。シーズン中は夜のライトアップもされるので、暖かくなり始めた春の宵闇を満喫するのも素敵ですよ。
地元では例年4月上旬に『長門湯本温泉まつり』も開催されます。春の風情とおいしいものを求めて、出かけてみませんか?
⑤海と島のパノラマに感動/福徳稲荷神社(下関市)
響灘を望む高台に立つ『福徳稲荷神社』。本殿を背にして海を眺めると、おお~っと声が漏れるほどの絶景が広がっています。朱色の大鳥居、紺碧の海と空、島影が織り成す大パノラマにしばし呆然。
いいえいえ感動はこれだけではありません。岬まで続く参道にずらりと並んだ千本鳥居にも足を運んでみましょう。これは「開運鳥居」とも呼ばれ、崇敬者や成功を収めた人たちが奉納したもの。鳥居をくぐり抜けた先には、再び最高の眺めが待っています。ここには漁に出たきり帰らぬ父を岬で待ち続けた姉弟の霊、そしてその父の霊も祀られているとか。昔の悲しい物語が、美しい景色のなかでグッと胸に迫ります。
春になると千本鳥居と桜のコントラストも鮮やか。あちこちに「映える」ポイントがあるので、ぜひ探してみてくださいね。
関連地域
山口県
本州と九州を繋ぐ要の場所、山口県。城下町として栄えた地域も多く、日本の近代化にあたっては数多くの歴史や偉人がこの場所から生まれました。春は桜、夏は花火と季節毎に違った表情を魅せる錦帯橋、風情ある町並み、美しい庭園に寺社仏閣。またTVコマーシャルのロケ地としても有名になった角島大橋や、雄大なカルスト台、鍾乳洞はまさに絶景。ぜひカメラを片手に旅をしてみてください。