体験
道の駅「サザンセトとうわ」からe-bikeで島サイクリング!/山口県 周防大島

スポット1:e-bikeのレンタルは周防大島の道の駅で!
周防大島を訪れたら、まず立ち寄りたいのが『道の駅 サザンセトとうわ』。
地元のとれたての新鮮な野菜や果物、特産物などが手に入ります。
さて、今回は新しくレンタルを始めたという電動自転車「e-bike」で絶景の景色巡りを楽しむサイクリングの旅へ!
子どもが小さい頃、毎年夏休みになると訪れていた周防大島ですが、今回は初めての秋、自転車で巡る一人旅です。
取材に訪れた10月、道の駅にはたくさんの早生ミカンが並んでいました。島の人も買いに来るので、夕方には無くなってしまうこともあるそうです。
他にも、周防大島の特産物やお土産、お弁当などがあります。ここでお弁当を買って、サイクリングの途中で休憩がてらランチを楽しむのもいいですね。
道の駅の施設内に「情報コーナー」があり、e-bikeはこちらで借りることができます。
スタッフが不在のときは店舗スタッフに「バイクを借りたいのですが」というと対応してくれます。
e-bikeはその場でサドル調節してもらい、使い方を教えてもらいます。
ギアは、平坦な道を走るときは使わなくても大丈夫ですが、坂道などでは1→2→3と上げていきます。
最もきつい坂道では「スポーツ」に設定すれば大丈夫。普段運動をしない私でも、この「スポーツ」ギアにすれば、坂道も軽々でした。あとは自転車と同じ。
さあ、サイクリングに出発です!
周防大島は見所がいっぱい
島の北を回れば本州が、南側を回れば四国が見渡せます。瀬戸内海は小さな島が点在し、風がなければそれはそれはおだやかな海が見渡せます。
初めて島巡りをする人は、道の駅のスタッフにいろいろ聞くと見どころを教えてくれますよ。今回はまず「今、飛来中ですよ」と教えてもらった、渡り蝶の「アサギマダラ」に会いに行くことに。その後島の北側の海岸線を走ることにしました。
スポット2:3,000キロを旅する蝶「アサギマダラ」(アサギマダラ園)
「渡り鳥は知ってるけど、蝶?」
最近、SNSのあちこちで見かけて気になっていた蝶「アサギマダラ」。
それがなんと、毎年10月頃に周防大島で見ることができるんです!
道の駅でその場所までの地図をいただき、さっそくe-bikeで軽快に走り出します。実は私、電動自転車は初めてだったんですが、とても軽いペダリング。脚力いりません。天気もよく、車も少なく絶好のサイクリング日和。気分が上がって少々飛ばしすぎました(笑)。
e-bikeを漕ぐこと約15分。
その場所にたどり着くと、看板があり、すでに駐車場には車がいっぱい。こんなときもe-bikeだと気軽に止められます。
入り口にはボランティアスタッフの方がいて、なんでも教えてくれます。どんどん質問しちゃいましょう。(スタッフがいないときは自由に入っていいそうです)
中に入ると、いきなり「フジバカマ」の花畑が目の前に広がります。その中で楽しそうにヒラヒラと舞うたくさんの蝶が!
いっぱい飛んでいます!
遠くには海が望め、フジバカマのほのかに甘い香りに包まれ、ここは楽園?と思うほど。
この「アサギマダラ」という蝶、人がいてもおかまいなしに本当に近くまで寄って来るんです! こんなにたくさんの蝶を間近で見たのは初めて!
そしてこの蝶のなんときれいなこと。時間も忘れて蝶とたわむれてしまいました。
しばらく蝶の舞を堪能し、その後、いったん「道の駅サザンセトとうわ」まで戻り、ランチタイム。というのも、これから向かう北側の海岸線にはカフェなどがないため。道の駅でお弁当を買って、途中で海を眺めながら休憩するのもいいと思います。
スポット3:瀬戸内の島でガンボジア料理?O-KUN(オークン)
『道の駅サザンセトとうわ』内に、滅多に食べられないカンボジア料理のお店があったので、ここをチョイス。
ガッツリ系と思いきや、私でもペロリと完食。思ったよりあっさりしていておいしくいただきました。
この日食べたのは「クイティウ」(米粉の麺にナンプラー入り豚骨スープ)とサイモアン丼(鳥もも肉と生姜がたっぷり入った丼)のランチ(800円)。
本格的なエスニック料理が楽しめます。店長のリム・ピセイさんは2007年に来日。その後「海や山がある周防大島の景色が気に入って」、妻の祖母が住むこの島に2016年に移住。島の人に、自分の母国の魅力を知って欲しいと、2017年に店をオープンしたそうです。
スポット4:山口県ならではの海岸線をサイクリング(国道437号線)
さて、ここからずっと国道437号線の海岸線を北東に向かって走ります。
絶好のサイクリング日和。本当に瀬戸内の海は穏やかです。私はこの海で育ったので、懐かしさもひとしお。心が癒やされます。
ちなみにこの黄色いガードレール、全国唯一、山口県だけのカラーだそうです。
昭和38年の山口国体開催時に、当時の県知事が山口県特産の「夏ミカン色」を提案し採用されたのだとか。
道路脇に所々こういった駐車場があるので、そこで海を眺めながらティータイム。のんびり休憩するのもいいですよ。
道路脇からもこんなに透き通った海を見ることができます。
釣り人が二人。今日は何が釣れたのでしょうか。
さらに進んでいくと、キャンプ場もある逗子ヶ浜海水浴場へ着きます。
スポット5:広いキャンプ場も!ビーチでひと休み(逗子ヶ浜海水浴場)
キャンプが楽しめる「逗子ヶ浜海水浴場」。バーベキュー施設もあり、ファミリーに人気のスポットです。
ここで少し休憩をとり、Uターン。今度は島の南側へ向かいます。
しばらく走ると「サンシャインサザン瀬戸方面はこちら」という看板が見えてくるので、そこを曲がり、山道へ。さらに走ると、突如、目の前に海が!「星のビーチ」へ到着です。
スポット6:星がキラリ☆ 人気の写真映えスポット(星のビーチ)
星が描かれた突堤に、星型の風向計が設置され、砂浜の両端にシンメトリーに並んでいます。初秋の海には誰もいなくてこの景色を独り占め。
←こちらが海岸の左側。
右は海岸の右側です。→
太陽に照らされた海が輝いてとてもきれい。かわいい愛車e-bikeとともにパチリ。
このあとは海岸線をずっと走り、県内屈指のリゾートホテル『サンシャインサザンセト』のある「片添ヶ浜海水浴場」を目指します。
スポット7:これぞ瀬戸内のハワイ! 周防大島の有名ビーチ(片添ヶ浜海水浴場)
「星のビーチ」からしばらくバイクを走らせると、南国ムード満点の「片添ヶ浜海水浴場」へ到着。
環境省選出の「快水浴場百選」にも選定されているビーチで、キャンプ場も併設し、夏は多くの家族連れで賑わいます。
周防大島は「瀬戸内のハワイ」といわれていますが、フェニックスが生い茂り、ヤシの並木が続く光景に、まさに「南国?」という雰囲気。自転車専用道路もあるので、海を眺めながらのんびりサイクリングが楽しめます。
サイクリングロードにはこんな無料休憩所も。ここでのんびりするのもいいですね。
スポット8:旅の最後は、サンセットを眺めに(夕日の丘展望台)
夕暮れが近づいてきました。最後のビュースポット、夕陽をながめることができる「夕日の丘」へ向かいます。
向かう途中で少し雲が出てきました。果たしてすばらしい夕陽は望めるでしょうか…?
「夕日の丘」からの眺めもいいのですが、「ここからさらに20mほど山を登ると絶景の展望台がありますよ」と教えてもらい、e-bikeを止めて山へ入ります。
そこからの眺めは本当に美しいものでした。
この日は残念ながら夕方から曇ってきて、沈みゆく夕陽を眺めることはできませんでしたが、幻想的な風景が広がってそれはそれで雰囲気のいいものでした。点在する島を背景としたこの眺めは、ここにしかない風景です。
ここのほかにも、海へ沈んでいく夕陽を見たいなら、ここからさらに西へいったところにある「嵩山展望台」がオススメだそうです。島が浮いているような浮遊感のある多島美を望むことができるそう。次回の楽しみができました。
また季節のいいときに、e-bikeで今回行けなかった場所を巡ってみたいと思います。
※感染症対策に配慮した上で撮影を実施しています。
関連地域
山口県
本州と九州を繋ぐ要の場所、山口県。城下町として栄えた地域も多く、日本の近代化にあたっては数多くの歴史や偉人がこの場所から生まれました。春は桜、夏は花火と季節毎に違った表情を魅せる錦帯橋、風情ある町並み、美しい庭園に寺社仏閣。またTVコマーシャルのロケ地としても有名になった角島大橋や、雄大なカルスト台、鍾乳洞はまさに絶景。ぜひカメラを片手に旅をしてみてください。
