海・自然
カキの養殖筏を眺めたり、頭島大橋の真下を通る島めぐりクルージング!/日生諸島遊覧船(岡山県備前市)
個人でチャーターできる島めぐりクルーズ
『日生諸島遊覧船』は、大小14の島々が浮かぶ日生諸島(ひなせしょとう)を巡る約60分の遊覧クルージング。
日生名産のカキの養殖筏を間近に眺めたり、島々を結ぶ橋の下を通過するなど、日生諸島ならではの島めぐりコースです。
記事の最後では360度動画によるリアルな乗船体験もできますのでお見逃しなく!
日生諸島遊覧船は利用人数によって運航船が異なるのですが、今回は定期航路にも就航している『NORINAHALLE(のりなはーれ)』号に乗船。白と赤のツートンカラーがまぶしい、2017年4月に完成した新造船です!
操舵席と客席の距離が近いため、船長による航路解説はアットホームな雰囲気で、気軽に質問もできます。
また、船尾には開放的なデッキ席もあり、海風を感じながらクルージングを楽しめます。
さらに後部にあるらせん階段を登っていくと…
屋上にもデッキがあり、やや高い視線から遮るもののない360度の海上風景を楽しめるのです!
なお、少人数の場合は小型の海上タクシー船で運航されるのですが、実は既定料金(大人5名まで12,000円、事前予約必要)を払えば個人でもチャーターできるのが本クルーズの大きな特長!1名での利用はもちろん、カップルや家族で船を貸切ってクルージングすることもできますよ。
それでは、いよいよ出航です!
日生諸島の島々を海上から眺めよう!
日生港を出航してすぐに、日生の新しいシンボルとなっている『備前♡日生大橋』(びぜんはーとひなせおおはし)が見えてきます。
『備前♡日生大橋』は2015年4月に開通した全長765mの橋で、本州と『鹿久居島』(かくいじま)を結んでいます。
鹿久居島は日生諸島にある島の一つで周囲約28km、岡山県内で最大の島です。
クルージングコースの序盤は、大きく横たわる鹿久居島を海上から眺めつつ、南へ進んでいきます。しばらくすると曽島(そしま)や鴻島(こうじま)、頭島(かしらじま)など、日生諸島の島々が見えてきます。
養殖筏の間近や橋の下を通過!
『頭島』(かしらじま)は『頭島大橋』によって『鹿久居島』(かくいじま)と結ばれています。
つまり、頭島は鹿久居島を経由して本州から車で行ける島で、ペンションや民宿が多くレジャーの島として有名です。
日生諸島遊覧船では、この頭島の周囲をぐるっと一周するコースになっています。
頭島の南には、日生諸島で最も南に位置する大多府島(おおたぶじま)が浮かびますが、その両島の間にカキの養殖筏がたくさん設置されていて、すぐ間近から養殖の様子を眺められます。
岡山県のカキ生産量は全国第3位!特に日生で養殖されるカキは、周辺の島々から流れ出す豊富な養分のおかげで大粒でふっくらとしているそうですよ。
頭島を一周して、いよいよクルージングコースのハイライト『頭島大橋』の真下をくぐります!頭島大橋は全長300mで、真下を通過する瞬間は迫力満点!
(※養殖筏や橋の下を通過する瞬間は下方の360度動画で見られますので、お見逃しなく!)
その後、行きに通った航路へ戻って北上、日生港へと帰着します。
約60分で瀬戸内海の島々や養殖筏など、日生諸島ならではの景色を眺められる上に、頭島大橋の真下をくぐるといったダイナミックな乗船体験もできる見所豊富なクルージングコースです!
日生のご当地グルメも堪能!
日生諸島遊覧船を満喫した後は、鮮魚市場『五味の市』で新鮮なカキや魚介類を購入したり、『 日生のカキオコ』(カキ入りお好み焼き)を堪能するのもオススメ!
また、10月中旬~12月初旬にかけて鹿久居島・頭島・鴻島では『ミカン狩り』も楽しめます。
360度動画でリアルな乗船体験!
今回は『日生諸島遊覧船』のクルージングできる360度動画もありますので、ぜひ以下の動画もご覧くださいね!
スマートフォン等で動画がうまく再生できない場合は、動画再生画面の右下に表示される『YouTube』の箇所をクリックして、YouTubeアプリを起動して再生してください。
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
関連地域
岡山県
旅に出たとき一番気になるのはお天気ではないでしょうか。日本で一番雨の日が少ない、「晴れの国」岡山県。瀬戸内海特有の穏やかな気候は、農業や産業だけでなく岡山の文化も育ててきました。江戸時代からの町並みを残す美観地区、made in japanのジーンズが注目される繊維の街。鷲羽山から雄大に延びる瀬戸大橋や、牛窓から見下ろす瀬戸内海は息を飲むほどの美しさです。まさにハレの気分で岡山を歩いてみてください。