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山ガールにも大人気!『日本一低いアルプス』でスリル満点のハイキング!/小野アルプス 紅山登山コース(兵庫県小野市)

山ガールにも大人気!『日本一低いアルプス』でスリル満点のハイキング!/小野アルプス 紅山登山コース(兵庫県小野市)

日本一低いアルプス!? 小野アルプス

兵庫県に『日本一低いアルプス』があることをご存じですか?
その名も『小野アルプス』。
兵庫県南部の小野市に標高100~200mぐらいの低山が連なっていて、そこに全長約15kmの登山コースが整備されています。
今回は『小野アルプス』の登山コースの中でも、特に人気が高い『紅山(べにやま)登山コース』にフォトライター松岡が挑みます!

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こちらは『小野アルプス』の北西に位置する『鴨池(かもいけ)』。
湖畔に無料駐車場が整備されていて、『紅山登山コース』の起点となっています。
ここから紅山の山頂まで、およそ50分のトレッキングがスタート!
鴨池から案内看板にしたがって南方へ歩いていくと、標高約183mの紅山が見えてきます。
このまま遊歩道を直進して『きすみの見晴らしの森』と呼ばれる森の中へ入っていきましょう。

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心地よい森林浴を楽しみながらコースを歩いていくと、分岐点が現れます。

実はここが運命の分かれ道!!
どちらに進んでも紅山の山頂へ到達できるのですが、右側は北コース、左側は南コースに通じています。
もし『紅山登山コース』の醍醐味を味わいたいなら、迷わず左側の南コースへ進路を取りましょう!

この分岐点からさらにしばらく進むと、紅山の登山口に到着。
いよいよ、ここからが本番です!

露出した巨大岩盤が登山ルートに!?

登山口からやや急な山道を登っていくと、突然目の前の視界が開けます。

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「え?ホントにココを登るの!?」
実はこれこそが『紅山登山コース』の名物。露出した巨大岩盤が山頂へ至る登山ルートになっているのです!

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ゴツゴツした岩の上を慎重に歩いていくと、白線で書かれた大きな矢印が!
「やっぱり、ココを登るのか…」
予想をはるかに上回る岩盤の規模と迫力に思わず立ち止まって、しばらく途方に暮れてしまいました。

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意を決して前進し始めましたが、登れば登るほど傾斜角が急になってきて、やがて両手両足を使ってよじ登る状況に…
傾斜角は場所によっては40~50度ぐらいでしょうか。

そのうち、あまりにも傾斜がきつくなって、その場に立ち往生することに…

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「振り返ると絶景だけれども…」
この写真では分かりにくいかもしれませんが、もはや下へ引き返すこともほとんど不可能!
登るよりも下るほうがはるかに難易度が高いからです。

先ほど、分岐点で南コースを選ぶのが正しいと書きましたが、北コースから登ってしまうとこの岩盤を下ることになり、初心者にはかなり厳しいルートとなります(あるいは帰りも比較的傾斜が緩やかな北コースから下山することになります)。

さて、岩盤の中腹で立ち往生してしまったフォトライター松岡。
はたして山頂まで無事たどり着くことができるのでしょうか…

実は山ガールにも大人気の登山コース!

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「ん?」
ふと下方を見ると、山ガールさん達が岩盤の登り口までやって来ています。

「このまま立ち往生して、山ガールさんに追い付かれたら恥ずかしい!」
という切羽詰った(?)状況に追い込まれて、ようやく再び登り始めます。

岩盤の中央を突破しようとするとかなり急な傾斜角になりますが、冷静になって足場をよく見てみると亀裂が斜めに入っていたりして、比較的歩きやすいルートが簡単に見つかります。
つまり、岩盤の横幅を目いっぱい使いながらジグザグに登っていくことが可能なのです。

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こうして、ついに紅山の山頂に到着!思わず「バンザーイ!!」
ちょっと逆光気味で霞んでいますが、山頂からは明石海峡大橋と淡路島、さらに瀬戸内海に浮かぶ小さな島々も遠望できます。

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ほどなく、山ガールさん達も山頂へ。
なんと、ジグザグではなく堂々と中央突破してこられました~!
表情も余裕しゃくしゃくで、なんともたくましい…

インタビューしてみると「このスリルと達成感を一度でも味わうと、面白くて病みつきになる!」
ということだそうです。
ホントおっしゃるとおりで、このコースは短い登山時間の割に得られる満足度が大きいのです。

しばらくして、もうひと組の山ガールさん達も登ってこられました。
ちょっとスリルがあるけれど、山ガールにも大人気の登山コースなんですね!

『小野アルプス』の魅力はコンパクトな範囲に湖畔散策・里山散策・森林浴・登山・ロッククライミングといった多様なトレッキングコースが整備されていて、自分の体力に合わせてコースを選び挑戦できることです。

ぜひ皆さんも『日本一低いアルプス』に挑んでみてくださいね!

瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣

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瀬戸内海と日本海の2つの海に面し、中央には中国山地が延びる兵庫県。古くから貿易の拠点として発展してきた商業地と豊かな自然が残る兵庫県は、観光地としての見所も数多く存在します。異国文化漂う神戸の町並み、白く輝くように美しい姫路城、せとうちの海で大きく育った明石のタコや、四季の花々を楽しむことができる淡路島。買い物、温泉、歴史や文化、そして自然。どれをとっても一級品の旅が楽しめる場所です。

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