徳島県 徳島県立阿波十郎兵衛屋敷
館長が語る阿波人形浄瑠璃の魅力(45分)~お土産付き~
<人形浄瑠璃の国とくしま >
阿波踊りで有名な徳島ですが、実は全国有数の「人形浄瑠璃の国」でもあります。
現在活躍している人形座や太夫部屋の数が、全国的にも群を抜いて多いのが徳島です。
また、人形をつくる人形師も約30人が活躍しており、大阪の文楽をはじめ、全国各地から古い人形の修理や新作の注文をいただいています。
さらに、徳島県内の神社の境内には、おびただしい数の人形浄瑠璃のための野外劇場「農村舞台」が残っていて、毎年10カ所前後の農村舞台で今なお人形浄瑠璃の公演が行われています。
徳島の人々は、何百年もの間、自然に寄り添う暮らしの中で、どこにも増して人形浄瑠璃という芸能を大切にしてきたと言えるでしょう。 ぜひ阿波人形浄瑠璃の魅力をお楽しみください。
<日本人の感性が息づく芸能「阿波人形浄瑠璃」>
人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門」は、1698年に罪状も明らかにされないまま藩の政策上の犠牲となって処刑された庄屋、板東十郎兵衛の名を借りてつくられたお家騒動の物語。阿波十郎兵衛屋敷は、板東十郎兵衛の屋敷跡であり、「傾城阿波の鳴門」ゆかりの場所なのです。阿波十郎兵衛屋敷では「傾城阿波の鳴門」をはじめ国指定重要無形民俗文化財「阿波人形浄瑠璃」を毎日上演しています。
情感を込めて物語る太夫、五線譜には表せない多彩な音色で語りを支える義太夫三味線。そして世界に比類のない三人遣いで操られる人形。そこには、私たち日本人の感性が色濃く息づいています。