山口県 雲林寺
萩藩開祖毛利輝元とその夫人、殉死者長井治郎左衛門元房の墓がある天樹院(同市内)の末寺です。
このお寺は「猫寺」という名前で親しまれています。猫好き必見のスポットですが、それはこの地に眠る猫町伝説に由来します。
殉死した元房には可愛がっている猫がいました。その猫は主人の殉死を悲しみ、元房の墓から離れませんでした。しばらくして、その猫は自らの舌を噛み切り、亡き主人の後を追いました。
それからというもの、夜になると猫の鳴き声が聞こえるようになりました。哀れに思った僧が供養を行ったところ、鳴き声は止みました。
現在では境内の至るところに猫をモチーフとした置き物やお守り、絵馬などがあります。