せとうちの周り方

せとうちの各県は陸路と海路を中心にしたネットワークで結ばれています。東京駅から博多駅を結ぶ東海道・山陽新幹線は、せとうちの主要駅である新神戸、姫路、岡山、広島、新山口に停車します。他にもJR・私鉄駅やバスターミナルから各地の観光スポットへと結ぶバスや海上を渡る数多くのフェリー便があり、せとうちの各県間を快適に移動できます。また、高速道路をはじめとする各幹線道路や、瀬戸内海の島々を結ぶ橋も整備されているので、車や自転車での移動もスムーズです。さまざまな乗り物から見えるせとうちの景色を眺めるのも、旅の楽しみのひとつです。行き先やスケジュール、旅の目的や楽しみ方に合わせて移動手段を選んでみましょう。

交通マップPDF

せとうちを船で巡ってみたい方へのおすすめルートをご紹介します。まず、アートの島として知られる直島への行き方です。本州側では、岡山県の宇野港から出る航路があり、フェリーで約20分、旅客船であれば約15分で到着します。四国側からは、香川県の高松港からはフェリーで約50分（直島から高松へは約60分）、高速旅客船であれば約30分です。どちらのルートも日帰り旅行に最適です。さらに、直島から豊島や犬島への高速旅客船、豊島から小豆島への旅客船やフェリーも運航しており、1泊してアイランドホッピングも楽しめます。広島と愛媛間にもたくさんの島がありますが、広島港と松山観光港を最短70分で結ぶスーパージェットや、広島の平和公園（原爆ドーム）と宮島（厳島神社）を結ぶ高速艇「ひろしま世界遺産航路」も人気航路です。行き先やスケジュールに合わせて検討してみては。

SETOUCHI Ferry Map & Time

せとうちを訪れる際は、東海道・山陽新幹線を利用して新神戸、姫路、岡山、広島、新山口で下車し、主要エリアを効率よく巡るのが一般的ですが、四国まで足を伸ばすなら、特急や普通列車の旅がおすすめです。例えば、岡山県と香川県を結ぶ「快速マリンライナー」は岡山駅から約1時間で高松駅に到着します。愛媛県へは岡山駅と松山駅をつなぐ「特急しおかぜ」、徳島県へは岡山駅からマリンライナーで高松駅まで行き、特急うずしおに乗り継ぐなど、岡山駅を起点に各地を快適に旅することができます。四国4県を周遊する際も鉄道は欠かせません。せとうち沿いを走る予讃線や海洋堂ホビートレイン、お子様に人気のアンパンマンがデザインされた瀬戸大橋アンパンマントロッコやゆうゆうアンパンマンカーなど、車窓の景色を楽しむだけでなく、好きな電車に乗ることを目的にしても楽しいですよ。

せとうち各県では多数のバス会社の路線バスや高速バス、観光バスが運行しています。バスでの移動は、乗り換えを気にせずにゆったりと旅を楽しめるだけでなく、電車のアクセスが難しい場所への移動にも重宝します。西日本ジェーアールバスや中国・四国ジェイアールバスでは、広島と高松の間や岡山と高知・松山の間を結ぶ路線、神戸と徳島・高松・三好などを結ぶ路線など、さまざまな地域で高速バスが走っているので、快適に移動できます。見どころの多い岡山、広島、山口はローカルバスの旅がおすすめです。後楽園などの岡山市内の史跡・名所巡りに便利な「OKADENBUS（岡電バス）」、広島の観光には、ひろしま観光ループバス「めいぷる～ぷ」、萩や青海大橋などの山口観光は「防長バス」など、行き先やスケジュールに合わせて利用してみてはいかがでしょうか。詳細なルートや時刻表は各バス会社のHPをご確認ください。

せとうちの観光では、マイカーやレンタカーでのドライブがおすすめです。特に本州から四国へとつながる橋からの景色は、息をのむ美しさで一見の価値があります。例えば、兵庫県から淡路島を経由して徳島県に入る際に渡る、渦潮でも有名な鳴門海峡にかかる鳴門大橋や、岡山県と香川県を結ぶ瀬戸大橋など、世界的にも有名なスポットが多数あります。サイクリングコースとして知られる「しまなみ海道」には、広島県から愛媛県まで瀬戸内海に浮かぶ6つの島をつなぐ7つの橋で構成された西瀬戸自動車道という道路が整備され、ドライブにぴったりのコースです。せとうちには、このように魅力的なドライブスポットが満載です。車窓からの絶景を楽しみながら、ドライブを満喫してみてください。