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お泊まりも日帰り温泉も足湯も!山口県の温泉6選

①愛嬌たっぷりな狐がお出迎え『湯田温泉』
山口県中部に位置する山口市には、名湯として知られる「湯田温泉」があります。こちらの温泉の開湯は約600年前の室町時代。お寺に毎晩やってくる白狐が、池に足を浸して傷をいやしているのを見た和尚さんが、こんこんと湧く温泉を発見したのだそう。このため湯田温泉に行くと、いたるところでいろんな表情の狐のモニュメントに出会えます。
温泉街に軒を連ねるのは約30軒の旅館やホテル。また、無料の足湯が6カ所、湯田温泉観光回遊拠点施設「狐の足あと」にも3つの足湯(有料)があります。温泉街を散策しながら足湯めぐり、これだけでも十分、肌に優しい湯を堪能できそうです。
②渓谷の自然に抱かれた『長門湯本温泉』
湯田温泉と同じく、室町時代から続く名湯が長門市の山あいに湧く「長門湯本(ながとゆもと)温泉」です。こちらの温泉は、地元の寺(大寧寺)の住職が座禅の中、住吉大明神のお告げを受けて発見したと伝えられています。
温泉街は「音信川(おとずれがわ)恋伝説/温泉場で働く湯女(ゆな)が、恋文を川に流した物語」を由来とする清流「音信川」沿いに広がり、川のそばには二つの無料の足湯が用意されています。
また、長門湯本温泉の元湯「恩湯(おんとう)」が2020年3月にリニューアルオープン。岩盤から「神授の湯」が湧き出る珍しい光景を眺めながら、少しぬるめの源泉かけ流しを楽しめます。
③いで湯の原風景に出会える!『俵山温泉』
長門市の山間部、ひっそりとした集落に古くから湯治場として栄えた「俵山(たわらやま)温泉」があります。こちらの歴史は1100年以上。川で傷を洗う白猿を猟師が射止めたところ、その姿が消えて薬師如来が出現。川から温かい湯が湧き出したと伝承されています。
俵山温泉の魅力は、湯治客向けの旅館が並ぶノスタルジックな風景。ひなびた温泉街をそぞろ歩くだけで、心がほぐれていきそうです。美肌や健康維持に良いとされる温泉を気軽に楽しむなら、最も古い泉源の「町の湯」と、土産物店・足湯などを併設した「白猿の湯」、二つの外湯がおすすめですよ。
④偉人たちも感激!風光明媚な『川棚温泉』
下関市の奥座敷と呼ばれる「川棚(かわたな)温泉」。こちらの温泉には、大地震で命を落とした青龍を里人たちが悼み、社を建てて祀ったところ、温泉が湧出したという「青龍伝説」が残っています。その後、一度は温泉が涸れますが、室町時代に古刹の住職が薬師如来の導きで再び源泉を掘り起こしたそう。
海と山々の自然に囲まれたのどかな温泉街には、名物「瓦そば」を提供する旅館やホテル、共同浴場などが点在。また川棚温泉は、俳人の種田山頭火や、日本公演でこの地を訪れたピアニストのアルフレッド・コルトーなどに愛されたことでも有名です。ゆかりの施設や句碑などをめぐるプチ旅行も楽しそうですね。
⑤海峡を眺めながら湯につかる贅沢『下関温泉』
山あいの趣がある温泉もいいけれど、便利な都心の温泉でくつろぎたい。そんな方におすすめなのが、関門海峡を一望できる好立地に建つ『下関温泉 風の海』です。
こちらの温泉は、もともと宿泊+日帰り温泉施設があった跡地に2018年にオープンしたホテル。客室すべてに関門海峡を一望できる温泉展望風呂があり、好きな時間に好きなだけ天然温泉を楽しめます。お湯につかりながら行き交う船を眺められるなんて、この上ない贅沢! レストランでは、郷土の味覚「ふぐ」をはじめ、地元の食材を使った創作料理を味わえます。
⑥瀬戸内のハワイ『周防大島』で日帰り温泉
山口県南東部に浮かぶ周防大島(すおうおおしま)。明治・大正時代に多くの島民が出稼ぎでハワイに渡り、現地の文化や風習を持ち帰ったことから、「瀬戸内のハワイ」と呼ばれています。
温暖な気候に恵まれた島内には、美しいビーチやマリンレジャースポット、おしゃれなカフェやおいしい食事処がいっぱい。さらに、「片添ヶ浜(かたぞえがはま)温泉」や「竜崎(りゅうざき)温泉」など、露天風呂を備えた日帰り温泉施設もあります。たくさん遊んでグルメも満喫した後は、瀬戸内海を臨む温泉でゆっくり。周防大島のいいとこどりを楽しみましょう!
※コロナ対策のため時短営業・臨時休館中などの施設があります。お出かけ前に最新情報の確認を!
関連地域
山口県
本州と九州を繋ぐ要の場所、山口県。城下町として栄えた地域も多く、日本の近代化にあたっては数多くの歴史や偉人がこの場所から生まれました。春は桜、夏は花火と季節毎に違った表情を魅せる錦帯橋、風情ある町並み、美しい庭園に寺社仏閣。またTVコマーシャルのロケ地としても有名になった角島大橋や、雄大なカルスト台、鍾乳洞はまさに絶景。ぜひカメラを片手に旅をしてみてください。
