山口県 龍福寺
龍福寺は、時の守護大名大内満盛が建永元年(1206年)に創建した臨済宗の寺で、もともとは宝珠山瑞雲寺として別の地に建てられていました。享保3年(1454年)、大内教弘が雪心和尚を迎え中興開山として曹洞宗に、寺号も瑞雲山龍福寺と改めました。
大内義隆のとき、勅願寺として寺を再建しましたが、大内氏滅亡のとき兵火にかかり焼失しました。
毛利氏による防長平定の後、弘治3年(1557)に毛利隆元が大内氏の館跡である現在の地に龍福寺を再建、大内義隆の菩提寺としました。
ところが、明治14年に再度焼失。再建に際し、元大内氏の氏寺であった氷上山興隆寺の釈迦堂を移築したのが現在の本堂です。
本堂の建立は、その様式などから室町時代後期といわれ、当時の大内氏の財力をうかがうことができる造りとなっています。門から境内までの参道は秋を迎えると、紅葉のトンネルができ大変綺麗な景色が広がります。